第二十三話
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コンコン。
「長門、朝よ。早く起きなさい」
……むぅ、ロッタが俺の部屋の扉をノックしているな。
「あぁ……今起きる」
俺はふわぁと欠伸をして寝台から降りる。
黄巾賊の乱が終息してから三日が経った。
夏蓮達の孫堅軍と袁術軍は途中まで一緒に帰っており、何度か将軍通しで宴会があった。
黄蓋と零は気が合うみたいで一緒に酒を飲んでいたりしている。
それと、夏蓮は黄巾賊の乱が終わると孫策に王位を渡した。
もう私の時代じゃないと淋しそうに言っていたらしい。
まぁ本音は引退して酒を飲みたいのが本音らしいが……。
結局は周瑜にバレているのでいつもと変わらずに仕事をさせられているらしい。
服に着替えて、部屋の外に出るとマイソロ3のファンズバイブルで描かれていた服装をしたロッタがいた。
「全く早く起きなさいよ長門」
「お早うロッタ。まだ時間はあるだろ?」
「食事は既に出来てるのッ!!」
「分かった。今から行く」
「フン。次はクロエと星ね」
ロッタはパタパタと足音を発てて別の部屋に行く。
朝メシの時間に皆を起こしに行くのが交代制となっていた。
―――中庭―――
「ふぅ、食べた食べた。さて……」
俺は木陰に座って眼を閉じる。
ぶっちゃけ瞑想ぽいんだが、凪からは「氣は通常、垂れ流しの状態になっているので精神集中で流さないようにした方がいい」と言われた。
聞いてみたら何かHUNTER×HUNTERの念能力の「点」ぽかったけどな。
それから瞑想は二刻程して、街の警邏に出た。
今日は仕事の日だからな。
―――街―――
「今日も賑やかだな」
最初に街を歩いていた時よりかなり人の数は増えている。
舒邵達から解放した時は開いている店は数軒だったからな。
「待てェェェーーーッ!!!」
「ん?」
その時、凪の叫び声が響いた。
そして俺の隣を何かの袋を持った男数人が猛スピードで走り抜けた。
「どうした凪ッ!?」
「た、隊長ッ!? 今の奴は泥棒ですッ!!」
「よし、俺も追うッ!!」
俺も凪と一緒に泥棒を追い掛けた。
「さぁ追い詰めたぞッ!! 大人しく縄につ けッ!!」
凪が構える。
「畜生ッ!!捕まってたまるかッ!!」
男達は剣を構えた。
「ハァーハッハッハッ!」
「ん?」
その時、誰かの笑い声が響いた。
「あ、あそこだッ!!」
兵士が指差した先には………蝶の仮面を付けた星が屋根にいた。
…………まさかあれか?
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