第33話 受付の美しいエルフのお姉さん
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姉さんと話がしたかったが、シヴァの突き刺さる視線みたいなものが俺に突き刺さるので一礼して、次にセシリアの知り合いに会いに行くことにした。
(人型に戻ってもいいでしょうか?)
(ん、どうした)
(今からセシリアの知り合いに会いにいくんですよね)
(ああ、メイド科の講師している人で名前は……あれ?)
(名前はサクラコ・イシズカです。本当に名前を覚えるのが苦手ですね)
俺は人の名前を覚えるのが苦手なのである。
ついでに顔を覚えるのも苦手である。
よほどインパクトある人物は別であるが。
(で、なんで人型に?)
(私もメイド科で教わるかもしれませんので挨拶をしておこうと思いまして)
(了解、ちょうど今人がいないから)
(わかりました)
俺は剣を抜き剣を持った右手を横に向けると剣が光りだし剣の形からメイド服を着た美しい女性の姿に変わった。
「ふう、お聞きいただきありがとうございます」
「じゃあ職員室に行くか」
「はい」
なにげに嬉しそうなシヴァ。
「どうした?」
「久しぶりに2人だけだと思うと……」
そういえばこの時代に来てからシヴァとふたりっきりになるのは初めてじゃないだろうか。
シヴァは基本単独で動いてもらっているからな。
「いつもありがとうな」
「なにがですか?」
シヴァは頭をかしげる。
「いろいろだよ、じゃあ行くか」
「はい」
俺たちは職員室に向かった。
「失礼します。メイド科イシヅカ先生はいますでしょうか」
何人かの教員が俺を見て一番近くにいた強面の教師が
「なんだ、お前ら?」
なんだと言われても見ての通りの一般生徒ですが。
「イシズカ先生にお会いしたいのですが」
ジロジロ俺を見て目線が首元を見ると強面の教師はギョッと目を大きく見開いた。
ん、なんで首元を見て驚くんだ……
あ、俺の階級章をみてビックリしたんだな。
「イシズカ先生でしたら2つ向こうのメイド科準備室にいらっしゃると思います」
なんで急に口調が変わったんだ?
階級章を見たからといってイングランドの軍人ならともかく、学園都市の教師なら関係ないと思うのだが。
「わかりました。ありがとうございます」
「ハッ、お役にたてて光栄です」
そして俺に敬礼する強面の教師。
なぜ敬礼をするんだ?わからん。
一応俺も敬礼を返した。
(綺羅様、早く行きましょう)
(そうだな)
「あの、自分は……」
強面の教師は何か言いたそうだった
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