第四話 決着と決意
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…出ないと私…私は…」
ジルベールは由花里の手を優しく握った
ジルベール「なあ、岬城…」
由花里「由花里で…名前で良いですわ…」
ジルベール「じゃあ由花里、俺が一番嫌いな言葉、教えるよ」
由花里はジルベールを涙を含んだ目で見つめた
ジルベール「自分に罰をくださいっていう言葉、一番嫌いなんだ…そうやって被らなくてもいい罪を被って、自分を虐める…嫌なんだ…他人がそうしていると…」
そうジルベールが悲しい顔をした、それを見た由花里は謝った…
由花里「ご…ごめんなさい…もう言いませんわ」
ジルベール「わかればいいさ…」
由花里はある事を思い出し、質問した
由花里「ジルベールさん…私にも…自由に生きる権利ってありますか?」
ジルベール「…」
由花里「私はいままで目の事で虐められて、親や兄上達の言いなりになって…自由っていう感覚がありませんでしたわ…いつも異端、異端って呼ばれて…生きた心地がありませんわ…」
ジルベールは真剣に聞いていた、試合の時に叫んでいた事を改めてよく聞くと由花里はいままで苦しい生活を送って来たのだとわかった…
それゆえ、由花里はジルベールに憧れていたのだろう…
ジルベール「由花里、これから君はどうするの?このまま家の呪縛に囚われてるままだと壊れるぞ」
由花里「もう大丈夫ですわ、私家督争いを辞めましたわ…あと、私は明日から分家の方に家を変えますわ」
ジルベール「そうか…」
ジルベールは安堵した…彼女の苦しみが一つ減った事に
由花里「ジルベールさんって不思議ですわね、自分よりも他人の事を考えているなんて…」
そう由花里がジルベールに言った
ジルベールは少し笑って
ジルベール「不思議…か…いままでそう言われた事は無かったな…まあ、俺自身困っている人をそのままにしておけない性格だからな…」
由花里も少し笑い、
由花里「優しい…ですのね…」
ジルベール「そうかな?」
由花里「私は…その優しい貴方に…一目惚れしてしまいましたわ…」
ジルベール「え?」
ジルベールが由花里の方を向くといきなり由花里が顔を近づけてきた
そして、ジルベールの唇と由花里の唇が触れ合った…
突然の事に驚いたジルベールは、自分がキスされている事に動揺していた
いままでキスをされそうな事はあったが、このように不意にキスされた事は無かった…
そして、ジルベールと由花里のキスが終わり、
由花里「ふぅ…私のファーストキスですわ…」
ジルベール「俺も…そうだが…」
由花里「女の子のファーストキスの意味はおわかりですか?」
そう聞いて、ジルベールが少し考えて
ジルベール「告白…なのか?」
由花里「ふふっ…はい」
ジルベールは頬を赤めながら言った
ジルベール「由花里、
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