第四話 決着と決意
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由花里「え?」
驚く由花里に突撃したジルベールは言った
ジルベール「そんなくだらないものなんて…兄貴に譲れ!君が家督を争って何になるんだ!君は女の子だろう!君は自由になる権利があるんだ!そんな事の為に…君が自由を奪われるなんて…」
由花里「でも、…それしか…できませんわ…」
うつ向いてしまった由花里にジルベールは思い切り斬り上げ、言った
ジルベール「だったら、自由になればいい!」
中に浮いた由花里を刹那で追いかけ、
ジルベール「君が自由に生きられないなら…」
連続攻撃を繰り出しながら
ジルベール「俺が!君の自由を切り開く!」
そして刀(夜天甲牙)を呼び出し、一閃した
由花里のシールドエネルギーが切れたのだろう、強制転移が発動した
アナウンスが
「試合終了!!勝者、ジルベール・ナハト!」
この瞬間、観客席から歓声が聞こえた
ジルベールが転移でキャンプシップに戻ってもその歓声が止む事はなかった…
試合の夜、由花里は家に帰らず、学校の屋上にいた、空は綺麗な満月があり、優しい光を放っている。現在彼女は目隠しをしていない
由花里「…」
由花里はジルベールの事を考えていた…彼が色々と言ってくれた言葉が胸に刻まれ離れない…
それ以上に、ジルベールに対してある特殊な思いを抱いていた…
由花里(ジルベール…あの方は自分より他人の事を考えていた…敵である私を気にかけてくれた…なんて…優しくて…強い方なの…)
由花里はもう一度、ジルベールに会いたい…
由花里「ジルベール…さん…」
そう呼んでみた
ジルベール「ん?誰?」
由花里「へっ?ジルベールさん!?」
いきなりジルベールが現れて驚いた由花里は心を落ち着かせ、言った
由花里「どうして…ここに?」
ジルベール「ああ、ここから見る月は綺麗なんだよ、それに月の光を浴びれるしね」
由花里「そう…ですか…」
由花里はちょっと落胆した…自分に会いに来たんじゃないんだって…
ジルベールは近くのベンチに座り、満月を見上げていた…
由花里「…あ、あの」
ジルベール「ん?」
由花里は勇気を出して言った
由花里「隣、よろしいですか?」
ジルベール「ああ、構わない…」
由花里はジルベールが座っているベンチに行き
由花里「失礼しますわ」
ジルベールの右隣に座った…
暫く沈黙であったがやがて由花里がジルベールに謝った
由花里「ジルベールさん、先日は貴方と、ナハト家に酷い事をしました…申し訳ありません…」
ジルベール「別に、気にしてないさ…」
由花里「でも、私はナハト流は廃れても同然とあんなに酷い言葉を…」
由花里の顔が泣きそうになっていた…
由花里「何か私に罰をください
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