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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第329話】
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された粒子が開いた装甲から放出されるや、爆発的な加速で真っ直ぐ突き進んでいく。

 その間、雨月の打突から放たれるエネルギー刃で連続攻撃を行うのだが――。


「無駄だ無駄だ!」


 盾の装甲が開くと、やはり粒子エネルギーを吸収している。

 盾を前面に構えたまま篠ノ之に突撃をかけつつ、先程出したチェーンソー型の大剣を右手で構え――。


「あぎゃぎゃ! 神すら葬る最強の武器の味、味わえよモップ!!」

「貴様……! モップでは無いと言ったァァァッ!!」


 交差する互いの刃――重なりあった瞬間、火花が舞い散る。

 ――そして、チェーンソーの刃部分が高速回転すると更に辺りに火花が舞い散る。


「くっ……!? パワー負けしているだと!? どうした紅椿!?」

「あぎゃぎゃ! エネルギー切れが近いんだろ!? 俺様がそのまま削り切ってやるぜ……エネルギーをなッ!!」


 更に刃が高速回転すると、先程とは比にならない火花が舞う。

 徐々に、徐々にと刃が篠ノ之へと押し当てられていき――そして。


「あああッ!? あ、紅椿がッ!?」

「あぎゃぎゃぎゃぎゃっ! パワーダウンしやがったぜ!!」


 一気に力負けすると同時に高速回転するチェーンソーの刃が絶対防御の発動する生身部分へと押し当てられた。

 高速回転する刃一つ一つが絶対防御を発動させていく――ものの二秒で紅椿は沈黙した。


「あぎゃぎゃ! 最高性能の機体を使ってこの様とはなァッ!!」

「く……くそっ……。 何故だ!? 私だって特訓はしている……紅椿搭乗時間だって既に百時間は越えたのに……!」

「あぎゃぎゃ、幾らごちても結果はこの通りだ。 ちなみに俺様はこのユーバーファレン・フリューゲルに乗ってまだ十時間足らずだぜ?」

「「「……!?」」」


 その言葉に全員耳を疑う。

 ISは搭乗時間に比例して専用機が搭乗者をわかっていくと一学期に習っていたが……僅か十時間程で既に戦闘能力の高さを見せるというのは、あいつ自身のスキルと自身から来る経験の高さを物語っているからだ。

 ……多分、生身での戦闘も相当なレベルなのかもしれない。

 あの機体、仮にAICや背部の自律兵器を積んでいなくてもあの男が駆れば――。

 考えただけでも背筋が寒くなる思いだ――。


「あぎゃ……さて、作戦としては白式の奪還だが――。 ……リムーバー使った後の様だし、奪ってから直ぐに離脱をして搭乗者から五キロ離れないと完全に奪えないしな……。 下手に奪うよりかは、ここは見逃して次の機会を待つ方がいいだろうな……」


 何やら小さく呟く男――。


「……このままこいつらの相手をし続
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