コードギアスR2
0595話
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る。
「星刻、一旦ここを離れる。ここでEUやブリタニアに見つかったら色々と面白くないからな。影のゲートを使うから俺の近くに来い」
「……分かった。これは助かった」
そう言い、返された双眼鏡をメギロート同様に空間倉庫へと格納して影のゲートを展開。そのまま10km程離れた場所まで移動する。
姿を現したのは、フランスにあるとある港町の路地裏の影。そこから俺と星刻は影から生えるようにして現実世界へと姿を現す。
「……さて、俺達の戦力は見せた。さっきも言ったように、こちらはメギロートを相当数派遣が可能だ。こっちの計画に乗る気になったか?」
俺の言葉を聞き、数秒程目を閉じて何かを考えた後で目を見開き俺へとこれまでにない程に強烈な視線を向けてくる。
「答える前に1つ確認させて貰おう。お前が作るという新国家。その国では天子様、そして国民達は本当に自由に過ごせるのか?」
「そうだな。俺自身としてはそうしたいと思っている。幾ら貴種の血を引いているとしても、今の天子はまだ10代前半の少女でしかない。国の舵取りをするというのは無理だし、そもそもそんな人物に任せられるとも思っていない。俺としては国の象徴として、普通に暮らして貰えばいいと思っている。国民達についても同様だ。きちんと普通に生活をする分には全く問題が無い。いや、むしろ中華連邦と比べると圧倒的に上の生活が出来るようになる筈だ」
確か12歳か13歳。その辺だったと思う。年齢で言えばあやか達とそう大差無いが、これまで蝶よ花よと過保護に育てられてきただけに、人間としての成熟度合は圧倒的に劣っていると言ってもいい。もしそんな人物に本当に国の舵取りを任せたりしたら、それは亡国へと歩みを始めたと言えるだろう。国民にしても、現在の中華連邦のように搾取しすぎるという事はなく、程々の税率でやっていける筈だ。何しろ、現在のこの国の状況は一部の上の者達が原因なのだから。そいつ等のいない国を作れば自然と生活レベルも向上すると思われる。
「分かった。お前の申し出を受けてもいい。ただし、もしお前が今言った事を反故にするとしたら、私はどんな手段を使ってでもお前を……いや、貴様を排除する。例え、攻撃の一切が効果が無いとしてもだ。それでも尚、私を引き込む気はあるか?」
差し出される手。その手を握れば星刻を含む者達の協力を得られるという事だろう。そして、その条件はただ天子の自由と国民の生活だ。
俺は躊躇無くその手を握る。
そもそも、俺は別にこの世界に拘っている訳では無い。確かにサクラダイトのように魅力的な要素があるのは事実だ。だが、それは絶対に必要な物ではない。あるのなら確かに欲しいが……という程度だ。
「ああ。これから忙しくなるぞ。俺に出来るのは、あくまでも戦力を出す事だ。政治的な
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