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恋獄 ― Rengoku ―
第三話 セカイには2人ぼっち
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、元々駅からかなり離れているため、民家など両手で数えられるほどしかない。

 何故こんな時間に?とは考えず、窓を閉めると服に着替え、和泉を起こさぬよう寮を抜け出した。

 カメラの主の目的は定かではない。

 だが、もしも、それが彼女を傷つけることに繋がるのならば話は別だ。

 息を殺してフラッシュが瞬いた場所に着くと、背の高い人影が夜空を仰いでいた。

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