第四章
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今は違うわね」
「描いていくよ」
そうすると優子に答える。
「何でもね」
「そう。何でもなの」
「漫画やイラストも描いてみようかな」
笑顔は澄み切ってきた。とてもだ。
そしてその澄み切った彼の笑顔を見てだ。優子もにこりと笑ってだ。そのうえで玲に対してだ。暖かい声で言う。その言う言葉はというと。
「漫画だったら一人だったら辛いわよね」
「アシスタントさん?」
「必要なら言ってね。私でできることなら手伝うから」
「そうしてくれるんだ」
「そう。あくまでできることだけれど」
彼女は自分のできることとできないことがわかっていた。具体的には彼女は絵は下手だ。漫画にしてもベタやそうしたことは自信がない。
それでだ。そのことを踏まえて言うのだった。
「手伝わせてね」
「有り難う。じゃあその時にね」
「そうさせてもらうわね」
そんな話をする二人だった。玲は新しいやりたいことを見つけた。そしてその絵を描くことに笑顔で心を向けてだ。明るさを取り戻したのだった。
それが彼の新生になりだ。やがて彼はイラストレーターとして、漫画家として成功することになる。優子はその彼の親友としてだ。何時までも笑顔で彼を見ていたのである。
また夢を 完
2011・11・24
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