メイビル・オクスナー 〜通信士達の戦い〜その一
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−あの日はブリッジに居ました……
私は、通信科の人間でして、直接戦闘をしていた訳じゃ無いんですがね……
−後方の艦では有りましたが、MSが配備されていましてね
ザクTでしたが、頼もしく感じました……
開戦直後は全く動きなんか無いですよ……相手と撃ち合いになってたのは、最前列の艦達でしたから、後ろから主砲やらミサイルやらを撃ってしまえば味方撃ちになりますから……
まあ、MS隊が出撃してからが大変でしたよ……友軍の艦が轟沈したとか、敵の艦を誰が墜としたとか……聞き取りにくい通信を必死に拾ってました……
ただ、圧倒的に友軍の戦果が多かったので、艦長が『ウチの奴らはどうだ?』って仕切りに気にしてましたね
それからは、もう押せ押せムードですよ
私達の艦も前に出て援護射撃やら、対艦射撃やらしてました……
戦果もそれなりに……敵補給艦でしたが撃沈1です、砲撃科の奴らも『大手柄だっ!!』って言ってましたよ……
MS隊の面子ですか?
ああ、気の良い奴らでしたよ……
そりゃ、後方部隊で艦隊直援なもんだから、エース達と違って大きな活躍はなかったらしいですけど……
ですが、みんながみんな『いつかは』って息巻いてました……
まあ、あの後の戦いでみんな逝ってしまいましたが……
−戦争を一転させた宇宙決戦…みたいな言われをしてますが、末端の我々には勝って帰れれば良かっただけ何ですよ……
軍人と言っても、ただの人間ですから……
そう言う意味では、戦闘終結後に黙祷を行ったドズル閣下には好意を抱いた人は少なくいですよ……
かく言う私もですが……
〜
ルウム戦役後、彼は補給部隊へ転属と成り、前線には出なかったそうだ……
しかし、彼の数奇な運命は名将の死を見る事と成る……
談話 メイビル・オクスナー氏(元ジオン公国軍通信士伍長) 談
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