第3章
月光校庭のエクスカリバー
第56話 明日夏の憂鬱な、ドレイクの優雅な一日
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ばかりであった。
俺自身、オシャレとかに興味がないしな。
「しょうがねえ、とりあえずこれでいいか」
そう言って取りだしたのは、黒系のシャツとジャケットにジーンズだった。
俺がよく外出の時に着ていく組み合わせだった。
「……俺的にはもっと派手なのがいいんだけどな」
(……はぁ……少しだけなら俺の通帳から下ろしてもいい…)
「マジで!気前がいいな、おい!」
……グチグチと言われても喧しいだけだからな…。
「んじゃまずは、銀行に出発といきますか♪」
(……そんなに何に使うつもりだ………)
あの後、ドレイクは銀行に向かった。
てっきり近場のコンビニのATMを使うかと思ったが、俺が普段から手数料をケチって銀行のATMしか使わない事を知っていたからか、銀行のATMを使っていた。
大方、俺の文句が喧しいだろうと思ったのだろう。
しかしまさか、十万も下ろすとは思わなかった。
「別に全部使うつもりはねえよ。念のための予備金ってやつさ。つうか、あんだけ大金があるんだからケチケチすんなよ」
俺と千秋は現在、兄貴からの仕送りで生活をしている。
しかも生活費だけでなく、俺と千秋のお小遣いまで送ってきている。
おまけにどちらも一般的に比べればかなりの高額だった。
俺の分は要らないと言ったが、兄貴も譲らず、俺が正式な賞金稼ぎ(バウンティーハンター)になるまでの間と言う事で話に決着を着けた。
俺は必要な分と多少の余分な事への出費程度にしか使わず、残りは貯金している。
おかげでもらってる金額が金額な為、口座の金額がえらい額になっていた。
正直、十万下ろされても特に痛手にはならない。
……久々に残高を見たが……金銭感覚が狂いそうだ……。
てな感じで調子に乗ったドレイクが予備金込みで十万も下ろした訳だ。
「さてと、まずは服だな♪」
ドレイクは意気揚々と服屋に向かった。
「悪くないな♪」
そう呟くドレイクが主人格の俺の服装は、派手な模様をあしらった赤のシャツ、今日着てきた俺のジャケット(どうやらこれは気に入ったらしい)、茶色のダメージズボンと言うものだった。
服屋で服を購入した後、アクセサリー屋に行き、いくつかのアクセサリーを購入し、すでに身に付けている。
身に付けている物は右手の中指にドラゴンをあしらった長めの指輪、その指輪に鎖で繋がっている大きめの指輪を小指に、右手の人差し指と薬指にシンプルな形をした銀色の指輪、右腕にドラゴンをあしらった腕輪、左腕にシンプルな形をした銀色の腕輪、首にドラゴンをあしらったネックレス、ベルトにドラゴンをあしらったバックル、ズボンの左側にチェーンと言うものだ。
アクセサリーにドラゴンがあしらわれている物が多いのは、自分がドラゴンだと言う事へのこだわりなのか?
……しかしこれは…
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