第一章 運命の始まり
第一話
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グランベルの士官学校へと参ればよろしいのですね」
「すまんが、そういうことだ。外交的にもそれが良いということになってな。イムカ王もそうしておけと、そこでの成長に期待しているとおっしゃられていたぞ」
「そうですか、それは嬉しく思います。では、いつからそこへ参ればよいのですか?」
「今は冬。さすれば春になれば道が開かれると心得ます」
「さすがは、メウス。それが良いだろう」
「はっ、では春から士官学校へと参りましょう。では、失礼します」
「うむ、今のうちに訓練に励め。士官学校には他国の王子達も来ているとの話だ。くれぐれも彼らに侮られんようにな」
エルトシャンは頷き、一礼するとその場を去っていった。
「王よ。子息殿の将来は楽しみでございますな。間違いなく英雄と呼ばれる王になりましょう。それにご息女はますます綺麗になられ、末の子息は齢3歳にして字を嗜むという。まさしくこの国は安泰でございます」
「メウスよ。お主は口がうまいのう」
ノディオン王は、口を開け笑うとそのまま立ち去った。その後ろにメウスが従ってついていった。
「ねぇ姉さん、これって女の子が着る服じゃ……」
「ロキ、私ね妹が欲しかったの。だからあなたはその代わりね」
「あら、ロキちゃん似合ってるわよ。ふふふ」
俺は一体何やっているんだろうという思考に囚われながらも姉と母親にいいように遊ばれているのであった。
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