暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0594話
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いう未知の感触に微かに眉を顰めた星刻だったが、それをしっかりと口に出す前に身体は影に完全に沈み、次の瞬間には総領事館から1km程離れた路地裏にその姿を現していた。

「ここは……一体どこだ?」

 混乱するように周囲を見回す星刻に、遠くの方に見えている総領事館を指差してやる。

「総領事館はあそこだ。なら大体の場所は分かるんじゃないか?」
「……なるほど」

 一瞬の混乱をあっさりと鎮め、感心したように頷く星刻。
 まぁ、ここで色々と説明してもいいんだが、今日の本番はメギロートの性能試験だ。そのまま星刻を連れて影のゲートを何度か使って移動し、少し離れた場所にある森の中へと姿を現す。

「こんな場所に来て、どうする?」
「フランスまで行くのに影のゲートを使うのは魔力を消耗しすぎるからな。これを使う」

 呟き、空間倉庫からASRS装備のソルプレッサを取り出す。
 俺の空間倉庫を見て再び驚いていた星刻だったが、そのまま後部座席に乗せてフランスへと向かって出発するのだった。





「どうやら間に合ったか」

 フランスのとある地方にある海岸付近。現在、そこではブリタニアの主力KMFであるサザーランドやグロースターと、EUの主力KMFのパンツァー・フンメルが激戦を繰り広げられていた。どちらかと言えば近接戦闘を重視しているブリタニア軍のKMFに、射撃戦に特化したEUのKMF。特にパンツァー・フンメルに関して言えば、ガン・ルゥの上位互換といってもいい性能を持っているだろう。戦況としては一進一退。ブリタニア側が間合いを詰めようとするのを、EU側が阻止しようとしているといった形だ。こうやって見るとEU側の方が一方的に攻撃をしているようにも感じられるのだが、パイロットとしての腕はブリタニア側が圧倒的に上だった。射撃を回避しつつ接近し、間合いを詰められたのに対処する為に腰から放たれたパンツァー・フンメルのスラッシュハーケンを回避、あるいは弾き、一撃を入れている。だがEU側もそうはさせじと砲撃を集中させて……といった具合か。
 そして俺と星刻はそんな状況を戦場から10km程離れた丘の上で見物している。もちろんこの距離では俺はともかく星刻の視力では戦場を見渡せない為に、技術班特製の双眼鏡を使ってだが。
 尚、ソルプレッサのような戦闘機を空間倉庫から取り出したのには唖然としていたようだが、おかげで双眼鏡を空間倉庫から取り出したのを見ても特に何も言わずに、どこか達観した表情を浮かべていた。

「さて、じゃあ準備はいいな? 見逃した、とかは無しにしてくれよ」
「問題無い。お前達の戦力というのを出してくれ」

 戦場を俯瞰していた星刻が双眼鏡から目を離し、俺の方へと視線を向けてくる。
 その様子に小さく頷き、脳裏に空間倉庫
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