暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0594話
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リタニア軍に残るギルフォード達に渡すのは色々と拙い。特にギルフォードはエリア11の新総督でもあるカラレスに、いい意味でも悪い意味でも注目されているしな。

「では、私達はこの辺で失礼します」

 クラウディオが小さく頭を下げ、他のメンバーと共に政庁へと戻っていく。ギルフォードも俺の肩に軽く手を置き、小さく頷いた後でそのまま去って行った。
 その後ろ姿を見送り、俺もまた今日の予定であるフランスへと向かう前に星刻を拾うべく中華連邦の総領事館へと向かうのだった。





 ギルフォード達とのやり取りをした後、電車を乗り継いで中華連邦の総領事館近くにある駅へと到着する。そのまま近くにある路地裏に移動し、昨日同様に顔を隠す為のヘルメットを被る。その後、周囲から注意を向けられていないのを確認して影のゲートを作り、身を沈めていく。そして……

「っ!?」

 総領事館にある、目的の部屋。その部屋にある影から姿を現した俺に、星刻は反射的に飛び退って距離を取る。

「慌てるな、俺だ」
「……心臓に悪いな」
「お前がそれを言うのはちょっと洒落にならないな。ただでさえ病弱の身なんだし」

 俺のその言葉が不愉快だったのだろう。眉を顰めつつも、反射的に半ば抜いていた剣を鞘へと納める。

「それなら、こんな風に怪しい術で出てこないで欲しいものだがな」
「そう言うな。魔法という手段はこの世界には存在しない。それ故に、こうして1国の総領事館の中にでも平気で侵入出来る」
「……公人としての立場から言わせて貰えば、あまり嬉しく無い状況だがな。せめてもの救いは、その魔法とやらを使えるのはお前だけだという事か」
「そうだな。今は俺だけだが……この先、異世界間貿易をする事になればどうなるかは分からないぞ?」
「残念だが、まだお前の話の全てを完全に信じ切った訳では無い」
「分かってる。それをこれから確認しに行くんだろう? 数時間程この部屋を留守にするが、問題は無いな?」
「ああ。前もって高亥にはその旨連絡をしてある。……ふんっ、嫌味を言うしか脳の無い奴だが、コントロールしやすいという意味ではこれ以上ない木偶人形だ」

 余程高亥に……いや、正確に言えば大宦官に対して含むものがあるのだろう。星刻とは思えない程にキツイ言葉だった。

「よし、なら早速行くとするか。俺の近くで服に触ってくれ」
「……こうか」

 剣や縄?、連絡用の通信機と思われる物といった風に素早く準備を整えてから、俺の服を掴む星刻。

「お前も見た通り、影を使って他の場所に転移する。影のゲートという転移魔法だが、身体に悪影響は無いから心配するな」
「分かった。やってくれ」

 その声を聞き、再び影のゲートを展開。星刻と共に沈み込んでいく。
 影に沈むと
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