暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第41話 桃黒戦争決着!!どうしてこうなった?
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たのですか?」

 ディーネが興味津々と言った風に聞いて来ました。

「私の方は《共鳴》ね」

 カトレアは自分が刻んだルーンを見上げながら答えました。芋虫状態では話が締まらないので、取りあえず解いてあげます。

「感覚共有系の最上位ですね。五感だけでなく思考・知識まで共有出来ます」

 ディーネがやたら饒舌です。

「それで私の方は……あれ?」

 なんか不味い物を見た様な気がします。

「如何したのですか?」

 昨日寝てないのが原因かと思い、目をこする私にディーネが話しかけて来ました。

「いえ……見間違いかと思いまして」

 言い訳する私を押しのけて、ディーネが私のルーンを調べ始めました。

「えーと……ぶん……分で、こっちが れ……い 霊ですね。《分霊》では使えませんね」

 見間違いじゃありませんでした。精霊達が使っていた《分霊》と同じ効果があります。通常は使い魔の力が足りず、発動する事が出来ない役に立たないルーンです。しかも激レアな為、発動を補助する為の対策が確立されていません。しかし、ティア程の存在なら発動出来るでしょう。過去に発動可能な例は殆ど無いので、バレたら王立魔法研究所(アカデミー)が五月蠅いですね。

「ティア。感覚で構いません。分霊は作れそうですか?」

「1体のみなら可能じゃ」

 ディーネの動きが止まりました。ここは放っておいた方が良いですね。アナスタシアは良く分かっていないのか、「凄い!!」と繰り返すばかりです。

「アナスタシア。今の内容は重要機密なので内緒でお願いします」

「はい!!」

 元気に了承してくれました。ルーンに少し興味があるので、試しに使ってみますか。

「ティア。《共鳴》は発動出来ますか?」

「応」

 ティアは頷くと、精神を集中し始めました。そこで私が感じたのは、違和感でした。まさかとは思いますが……。

 私は自分の右頬を抓って見ました。

「「いだだだだ」」

 カトレアとティアの口から、悲鳴が漏れました。確定です。

「《共鳴》の範囲は、私も含まれる様ですね。発動出来るのはティアだけですか?」

 私の言葉にカトレアが「私も発動出来るわ」と言って、笑顔を浮かべました。有効範囲で発動や解除が出来ないのは、私だけですか。

(これからは一方通行じゃない!! それに……)byカトレア

 カトレアの思考が次々に伝わって来ます。そしてその中に看過できない物がありました。

(する時も発動するつもりですか? 突っ込まれる感覚なんて絶対に知りたくありません)byギル

(良いじゃない。私男の子の感覚って知りたい)byカトレア

(吾もじゃ)byティア

 カトレアとティアが
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