暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第41話 桃黒戦争決着!!どうしてこうなった?
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の付け根だったのです。
「これは……」
そしてティアの爪が、その美しい肢体に食い込み赤い筋を作り始めました。私はティアを引き寄せ、正面から強く抱き締めます。しかしそれで痛みが紛れるほど甘い状況では無かったのです。ティアは尚も暴れ、私はそれを懸命に抑えつけました。やがてティアは、私の寝間着を掴んで引きちぎり、終には私の背中に爪を突きたて始めました。
「ぐぅ」
痛みの所為で、私の口からうめき声が漏れます。
……それからどれくらいの時間が経ったのでしょうか? ティアは痛みが引いた様で、暴れるのを止め純粋に私に抱きついて居ました。
「もう大丈夫ですか?」
ティアは口を開かずに、僅かに頷く事で返事をしました。まだ喋るのは辛い様です。私はズキズキする背中を極力気にしないようにしながら、ティアの背中を優しく撫でました。するとティアは私に顔を弱々しく押し付けて来ます。猫の時と変わらぬ仕草ですが、今のティアは人間の姿……極上の美女なのです。互いに上半身裸で、胸が直に当たっているのです。しかも先端が固くなって……。
(気のせいです!! 意識してはいけません!! 理性が崩壊します!!)
私が1人で己の本能と格闘していると、突然部屋のドアが開いたのです。
……ドアを開けたのはカトレアでした。
さて、今の状況を整理してみましょう。
私とティアはベッドの上で、(上半身)裸で抱き合っています。そして私の背中には、無数の引っかき傷があります。これを見たカトレアは、どう思うでしょうか?
……終わった。
地獄の一晩が開けました。
「ンーー ムゥーー ムー」
私のベッドの上で呻いているのは、猿轡をされ芋虫のようにぐるぐる巻きに縛られたカトレアです。そろそろバーサクモードを脱してくれると嬉しいのですが。
カトレアの隣では、力尽きたティアが眠っています。上半身裸なので、毛布をかけてあげました。……目の毒なので。
「カトレア。いい加減に落ち着いてください」
カトレアは病の身で、如何してここまで元気なのでしょうか? 嫉妬による精神力の増大が、体力にまで影響したのでしょうか? 謎は深まるばかりです。そして一つ分かった事があります。カトレアの心を読む力は、カトレアがある程度平静で無いと使えないのです。おかげ様で、頭の中身を見せて即誤解を解く作戦が使えません。
「ムー ンーーン ムーンー」
カトレアが何を言っているか、さっぱり分かりません。分かるのは未だに冷静でない事だけですね。
私は如何した物かと、頭を抱えてしまいました。カトレアに冷静になってもらわないと、ディーネやアナスタシアに白い目で見られそうです。そろそろ朝食の時間ですし……と、その
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