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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
20 誕生の理由
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..」

少年はため息をつきながらも笑みを浮かべている。
そしてポケットからチョコレートを取り出し、銀紙を剥がし始めた。

「いえ...この映像を見る限りだと...殴るというよりメッタ斬りにしてるようですが...それに何ですかね?この戦い方、あなたとどこか似ている...エルボーは大半の格闘技では禁止技ですし、このハイキック、そしてステップ...交わす、受け流すのは最小限でダメージを顧みていない節がある。該当する格闘技は検索できませんが、肘と蹴りを主体に使う戦法がメインのようです」
「そりゃそうだ。オレたちは死ぬことを特段恐れていない。死ぬことに恐怖はないんだから、別にダメージを避けようとはしないわな」
「....恐ろしい人ですね、あなたは」
「それよりもうちょっと詳しく解析して」
「あっ、はい」

少年は男のPC画面を覗き込み、作業を急かした。
そこにはナイトメア・テイピアと戦闘を行うスターダストの姿が映っていた。

「HPは1100、キック力は40、ブラスターの威力は一撃で240のダメージが推定されます」
「確か...昨日の夜は?」
「HP400、バスター、その他の戦闘力は測定できませんでした。言えるのは昨日の夜と今日の夜では確実に強くなっているっていうことだけです」
「確実に強くなってる...いいねぇ」
「相当特殊な電波人間ですよ。システム自体も、使っている人間も...」
「ハハッ、見ろよ!安食ちゃんが股の下をスライディングでくぐられてるよ!」
「...」
「あ!安食ちゃんの方の解析はしなくてもいいよ、興味無いし」

一瞬、分析のカーソルがナイトメア・テイピアに向きかけた時、少年はそう言った。
ナイトメア・テイピアには興味が無かった、つまりスターダストにしか興味が無い。
ちょうどスターダストがナイトメアの攻撃を交わしてスライディングしたところの映像が表示されていた。

「...格闘のシステムスペックとしては並の電波人間の数段上という程度ですが、この体術、特に肘と蹴りは並の電波人間より圧倒的に強い...しかしやはり最大の武器は1つの軍事基地並の銃火器です。もし今回の戦闘でそれなりに距離を置かれていたらValkyrieは蜂の巣でしたよ。でもそれによって機動力が低下してますけどね。あっ!」

少年は男のThinkPadを取り上げ、チョコレートをボリボリと食べながら喜んでいた。
そして自身がキーボードでコマンドを実行し、解析を進める。

「残念ながら最大の武器は銃火器じゃない。まだシステムを司るソフトウェアが不安定だから使えないみたいだがな」
「これ以上の武器があるっていうのですか?」
「あぁ、それにお前が言うほど、機動力が低下したノロマでもない。むしろスピードが最大の武器...っていうことさ。
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