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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第40話 桃黒戦争勃発!!妹は耳年増
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かし私は、それらの手を全て避けます。

「……ギル?」

 カトレアの口から、肌寒さを感じる声が漏れました。私の予想を、遥かに上回る勢いで怒っているようです。私が笑って誤魔化そうとした瞬間に、跳びかかられました。一瞬喰われるかと思い、本気で焦ったのは私だけの秘密です。と言っても、カトレアにはバレバレだと思いますが。



 ……まあ、この様な感じで、仕事とカトレアにほぼ全ての時間を使っていました。この状況を面白くないと感じる人が、1人居ました。

 そう。アナスタシアです。

 アナスタシアの目には、兄を取り上げられたと映っても仕方が無いのでしょう。1週間も経つと、私とカトレアの間に割って入る様になりました。そればかりか、仕事中以外は私にべったりとまとわりつく様になったのです。(風呂・睡眠時含む。流石にアナスタシアを男風呂に入れる訳には行かないので、私は家族風呂で入浴する羽目になりました。この上カトレアが突入して来たら、私は如何なっていたか……。考えるのも恐ろしいです)

 当然この状況を、カトレアが快く思うはずがありません。

 日に日に2人の仲は険悪になり、嫁・小姑戦争が何時勃発するか、全く分からない状況まで来てしまいました。(胃が痛いです)



 そして、恐れていた事がとうとう起きてしまいました。アナスタシアがいつも通り、私のベッドに突入して来ました。しかし、この時はそれで終わらなかったのです。

 コンコンと、ドアをノックする音が部屋に響きました。

 返事をすると部屋に入って来たのはカトレアでした。入室直後に、アナスタシアを見たカトレアの(まなじり)が、一瞬跳ね上がったのを私は見逃しませんでした。

 私は“如何にかしなければ”と動こうとしましたが、如何すれば良いか分からず、そのまま硬直してしまいます。固まる私を他所に、カトレアはベッドに近づいて来ました。

「ギル。一緒に寝ましょう」

 カトレアはニコニコ笑顔でしたが、僅かに笑顔が引き攣っています。原因はベッドの上に居るアナスタシアである事は間違いないでしょう。何時もなら就寝前に軽く話して、多少のスキンシップをすれば終了なのです。カトレアは、勢いとは言え何を口走っているのでしょうか?

「いや……婚前交渉やその誤解を受ける様な事は、絶対に不味いですから」

 私はやんわりと断ろうと言い繕いました。アナスタシアが隣で「ふぅ〜〜〜〜っ!!」と、猫の様にカトレアを威嚇し始めます。ティアは関わる心算が無い様で、我関せずを貫いています。

 そんな私達の様子を、全く意に介す事無くカトレアはベッドに上がり込んで来ました。そんなカトレアにアナスタシアは怒り、手が出そうな雰囲気になります。カトレアも迎撃態勢を取ったので、私は慌ててカト
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