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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第40話 桃黒戦争勃発!!妹は耳年増
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憩時間に合わせ一緒に散歩をしてくれました。その間だけ、マルウェンの首輪(成長促進の祝福付きの首輪)をカトレアに装備させ協力しました。流石に不便に感じ、首輪を交代で持とうと提案しましたが、取り付く島もなく断られてしまったのです。

 まあ、原因は散歩がプチデート化していたからですが……。首輪の効果が出始めるのは、だいぶ先になると思いますが、この調子で行けば軍に入っても活躍できる位の体力はつくはずです。

 同じ首輪を交代で着け合う私達に、一部の人達がひそひそと噂をしていた様ですが、私は知りません。……と言うか、知りたくありません。お互い着けてあげる時に、カトレアが恍惚としていた様な気もしますが、これも気のせいです。

 公私共に上手く行き、私は緩んでいたのかもしれません。私は気付かなかったのです。今の状況が、薄氷の上を歩いている様な物だと言う事を……。



 最初にカトレアと散歩した時に、カトレアは戸惑う事無く腕を組んで来ると思っていました。しかし予想に反して、私の袖をつまんで来たのです。私は不思議に思い、カトレアの方を向くと……真っ赤な顔でそっぽを向かれました。

(今更、恥ずかしいのでしょうか?)

「ム……ギルは、女の子の気持ちが分かってない」

 そう言って頬を膨らませるカトレアは、個人的にかなり可愛いと思いますが、言っている事を理解出来るかは別問題です。私は首をひねってしまいました。散歩しながら女の子の気持ちを説くカトレアでしたが、私は全く理解できませんでした。

「マギの時に彼女が居なかった理由が、よく分かった気がする」

 グサッ!! その言葉は、心に突き刺さります。イタイ。

「男にとって、女心は永遠の謎と言われていて……」

「その大半は、経験が足りない人や鈍い人の言い訳だと思う」

 バッサリと切り捨てるカトレアに、私は絶句してしまいました。

「……だから、ギルはもっと私の事を知るべきだと思うの」

 その物言いに感じたのは、違和感でした。それを探る為に、私は冷静になるよう努めました。そして、カトレアの言葉をよく吟味し真意を探します。

(……!? そう言う事か)

 程なくして正解らしき物に辿り着くと、カトレアは顔を赤くしてそっぽを向いてしまいました。どうやら正解の様です。意図が理解出来ると、先のセリフがやたら可愛く感じてしまいます。

(もっと私を知ってほしい……か)

 しかし、流石に言い方が良くありません。私はちょっとした仕返しのつもりで、腕を動かし袖をつまむカトレアの手から逃れます。

 カトレアが不満そうな顔を浮かべ、袖に手を伸ばして来ますが私はその手を避けました。2度目と3度目は手を掴もうとし、4度目はシャツの胴回り部分を摘まもうとしました。し
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