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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第40話 桃黒戦争勃発!!妹は耳年増
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た錆とは言え、この状況は辛すぎます)



−−−− SIDE カトレア −−−−

 ドリュアス家から別荘での療養を進める手紙が来た時は、天にも昇る心地になっていた。

 ギルが“ゼロの使い魔原作知識”を隠している後ろめたさから、どんなに人と親しくしていても、あと一歩を踏みこませない所があると知っていた。そしてその例外となるのが、私1人である事も理解していた。

 ……分かっている。ギルと私の関係は、互いに依存し合っているだけだと。

 それでも私は、ギルから距離を取ろうとは思わなかった。例え依存だろうと、お互いを必要としあっている事に変わりは無いのだから。

 しかしギルは、そう言う訳には行かないだろう。それは“今の私”が“原作の私”から、かけ離れた存在になってしまった事だ。ギルは少なからず、その事を気にしている。いや、気にせずにはいられないのだろう。

 それでもギルにとって私は、絶対に必要な存在だと言う自負があった。だから私は、ギルが自分と向き合い私の事に折り合いをつけるまで待つ事にしたのだ。

 そしてそれは成功したと言える。再開した時にギルが心の中でポロっと漏らした本音は、私を受け入れる物だったからだ。

 こうなれば私の思いは叶った様な物だ。後はギルの使命とも言える“この滅びゆく世界に、運命を変える一つの因子たれ”と言う大いなる意志の言葉を叶える為に、全力でサポートすれば良い。そうすればギルと私は、2人で幸せな時を過ごせると思っていた。

 ……目の前に黒猫が現れるまでは。

 この黒猫は、ギルがサモン・サーヴァントで呼び出した使い魔だ。問題となるのが、ギルがサモン・サーヴァント時に込めた念だろう。

 “私と傷を……孤独を癒し合い、共に支え、共に背負い、共に歩んで行ける者よ”

 この念により呼び出されたのが、何故私では無かったのだろうか? 私はこの時程、ギルが虚無でなかった事を悲しく思った事は無い。ギルが虚無ならば、使い魔に人間も該当するからだ。その条件ならば、呼び出されるのは私以外にありえないと自負している。

 結果は残念だったが、私は直ぐに思い直す事にした。ギルがサモン・サーヴァントに込めた念を考えれば、この黒猫と私が分かり合えないはずが無いのだから。そして如何考えても黒猫は、私と一生の付き合いになる。ならば仲良くする事にこした事は無いだろう。

 そう考えた私は、黒猫……ティアと仲良くする事にした。

 実際にティアと付き合ってみると、予想外に付き合いやすかった。これは私達の間に、住み分けの様な物がきっちり出来ているからだと思う。私は妻や恋人として、ティアは使い魔として……だ。

 そして私がティアと上手く付き合えたのは、何よりもティアの目を見たからだ。それはギ
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