第十話 終焉
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いたら殺られる。
その事だけ常に脳裏をよぎった闘真は必死に立ち上がり構える。
すると豪真は止めを刺すべく己の蛇腹剣を構えると天に向かって円を描いた。
「!!」
暗黒に満ちた漆黒の鎧を纏い暗黒騎士となった豪真が変化した蛇腹剣を闘真に向かって構えた。
「鎧を召喚しろ・・・偽りの鎧を・・・」
「貴様・・・!!」
挑発を受けて立った闘真は天に向かって円を描くと旋風騎士の鎧を召喚しその身に纏った。
その姿に憎悪する豪真は闇の波動を身体中から噴出させた。
「忌まわしき鎧・・・その鎧があれば・・・我ら兄妹は・・・」
「なに!?」
『何て力だ・・・飲み込まれるなよ!』
その憎悪に飲み込まれそうになる闘真はイルバの助言に狼風剣を構え応えた。
(先手必勝!!)
直感的にそう感じ取った闘真は一気にクロスレンジにつめようとするが豪真が蛇腹剣の刀身を掴み取り鞭のように変化させると闘真に向かって放った。
「なに!?ぐ!!」
生き物のような動きをさせながらミドルレンジで闘真を足止めした。
その一閃は一撃必殺のような破壊力を秘めているのか地面を裂きながら闘真の鎧へと向かっていく。
闘真は距離をつめられずに攻撃を繰り出すことができない。
「くそ・・・何とかあの剣を・・・ぐ!」
鬱陶しい軌跡を描きながら闘真に距離をつめさせない蛇腹剣術は縦横無尽に闘真へと襲い掛かる。
すると闘真は蛇腹剣の切っ先を捕えそれを踏みつけた。
「なに!?」
蛇腹剣を見切られた事に驚きを隠せない豪真。すると闘真はチャンスとばかりに蛇腹剣を掴み取り一気に間合いを詰めた。
「うおおおおおおおおおお!!」
鬱陶しい剣を封じた今闘真の剣は最大の威力を繰り出し豪真の暗黒の鎧に突き刺さった。
だが
「馬鹿な!」
闘真の剣は確実に豪真を捕えていた。
しかし豪真は表情一つ歪めていない。
そして有ろうことか鎧を解除したのだ。
混乱する闘真を他所に豪真はにやりと笑いその姿をさらけ出した。
「見せてやろう・・・俺の新たなる力・・・はぁあああああああああ!!」
暗黒の衝動と共に豪真の身体中から漆黒の波動が噴き出すと豪真の姿がホラーと化したのだ。
その姿は魔剣のホラー・ディルグルだった。
「騎士がホラー・・・憑依されたのか?」
『野郎・・・ホラーの力を飲み込みやがった・・・意識は奴のままだ』
イルバの言葉に闘真は狼風剣を構え直すと以前自身を苦しめた魔剣を構えた豪真が斬りかかった。
凄まじい鍔迫り合いが繰り広げられ闘真が叫んだ。
「貴様!何故ホラーになった!貴様ほどの騎士ならば!!」
「お前に何がわかる!!」
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