第九話 鬼
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だがその決着をつけない限り前へ進めない事も闘真は分かっていた。
ゆえに闘真は・・・
「わかった・・・三杉さん・・・」
「闘真・・・行かせくれるのか?「ふん!!」!?」
三杉を介抱しようとすると振りした闘真が三杉の溝に拳を入れ意識を断ち斬った。
「闘真!?」
余りの事に若葉が駆け寄ると闘真は黙って三杉のホラーの仮面を手に取った。
「・・・たった一人の尊敬する騎士を闇に落としに行かせるような男には・・・なりたくないんだ・・・」
「・・・闘真」
「三杉さん・・・あんたの恨み・・・この俺が・・・はぐれ騎士・石動闘真が変わってはらしに行く・・・あんたを暗黒騎士にしたら・・・あんたのカミさんが化けて出てくるんだよ・・・」
「・・・・・・」
正式な騎士ではなく、一人の男としてホラーの仮面をかぶった闘真がコートを身に纏うと風と共に出陣した。
その背中を黙って見送る事しか出来ない若葉は何かの思いを胸に秘めるのだった。
夜のオフィス街
『キシャキシャシャ』
三体のホラーがしつこかった三杉を倒した事を称え合っているその時だった。
禍々しい殺気と共に三杉の付けていたホラーの仮面を付けて現れる闘真。
『ギザマ・・・』
「ホラー・・・三杉さんの恨み・・・俺が変わってはらしに来た・・・」
仮面の下に眠る怒りを呟く闘真。
すると一体のホラーが闘真に襲い掛かると、闘真はそのまま魔戒刀で光速の居合切りでホラーを一太刀で斬り捨てた。
すると闘真はそのまま飛び掛かりもう一体のホラーに向かって上段からの一閃を放ち、ホラーは剣を形成し防ぎ闘真の動きを抑え込む。
だが・・・
「!!」
『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』
剣で防がれているにも拘らず、闘真はそのまま魔戒刀に力を籠め、防いでいる剣ごとホラーを叩き斬った。
防いでいる剣ごと真っ二つになるホラーが断末魔の叫びを上げると、ホラーの仮面をかぶった闘真の視線が三杉を襲ったホラーを見た。
『き・・・きいいいい!!』
その怒りを纏った姿に恐怖するホラーが飛び立とうとすると闘真が跳躍し若葉キックで飛び立つホラーを叩き落とし、ホラーの仮面を外すと魔戒刀を納刀し魔戒棍を構え、天に向かって円を描いた。
円から光が差し込み鎧を装着する闘真。
『・・・・・』
寡黙にホラーに歩み寄る闘真にホラーが這ってでも逃げようとすると闘真がホラーの首を掴んだ。
『!!』
その表情をただ黙って見つめる闘真の顔を見るホラーは恐怖のあまり震えると闘真がホラーの顔に三杉の持っていたホラーの仮面を当てた。
そして
『これが・・・三杉さんの恨みだ
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