第九話 鬼
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掛かろうとすると、その一撃を庇いに向かう三杉。
すると三杉が相手にしていたホラーが三杉の背後を取り強烈な一撃を浴びせた。
「！？」
「三杉さん！！」
三杉を倒した事によりホラー達はその場から飛び去って行った。
状況が全く分からない闘真は混乱した頭を整理して立ち上がり三杉を介抱しようとしたその時だった。
「！？」
突如禍々しいオーラが周囲を飲み込んだ。
そのオーラは闘真を飲み込み重くのしかかってきた。
（なんだ・・・凄い殺気だ・・・すべて俺に向けられている・・・鳥肌が立ちやがる）
『闘真！？後ろだ！』
「！？」
闘真が振り返ると凄まじい光の一閃が繰り出された。
咄嗟に魔戒棍で防ぎ吹き飛ばされると禍々しいオーラと共に一人の騎士が姿を現した。
「貴様は・・・」
暗黒
騎士
滅
暗黒騎士・滅
剣を構える暗黒騎士が闘真を見つめる。
「・・・そうか・・・貴様が闇に堕ちし騎士・・・」
闘真が魔戒棍を構えた瞬間・・・
『石動・・・闘真・・・』
「！？」
「石動闘真ああああああああ！！」
闘真の名を叫びながら斬りかかった。暗黒騎士の一閃を魔戒棍で受け止めるがあまりの重量に闘真の足元が沈んでしまう。
「へぇ・・・闇に堕ちたわりに・・・強いねぇ・・・」
憎まれ口を叩きその禍々しい殺気に恐怖している事を隠す闘真。すると剣で闘真を押し返し距離を置かせる騎士は剣を蛇腹剣へと変化させ闘真に向かって鞭のように繰り出してきた。
「！？・・・ぐあ！・・・ああ！！」
自由自在・縦横無尽に攻めてくる蛇腹剣を防ぐ闘真。
すると
「この蛇腹剣術・・・お前まさか！？」
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ！！』
暗黒騎士は闘真の問いかけを遮るように咆哮を挙げ闘真に向かって蛇腹剣術を繰り出してきた。
変幻自在の軌跡を描きながら繰り出される鋭い剣を闘真はギリギリで防ぐ。
だがじり貧になるのは目に見えていた。
そして
「く！！」
天に向かって円を描き鎧を召喚し旋風騎士・風狼となる闘真。その鎧を見た瞬間暗黒騎士もこの世の物とは思えないほどの殺気と憎しみを込めた剣を繰り出した。
『！』
『オオオオオオオオオオオオオオオ！！』
暗黒騎士の蛇腹剣を狼風剣で防ぎながら突き進むが暗黒騎士のパワーの前に手も足も出なくなる闘真。
（くそ・・・薙刀と力を合わせれば勝てるかもしれない・・・けど素直に当たってくれるタマじゃない・・・奴だったら）
どんなに一撃の破壊力が強くでも本能的に弓の攻撃を当てることが出来ないと感じる闘真。
暗黒騎士が闘
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