第八話 魔剣
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不完全とはいえ任務が終わってしまい帰路に着く闘真なのだがその顔はすぐれない。
『闘真・・・どうした?・・・らしくねえぞ』
空気に耐えられずイルバが闘真に語りかけると闘真は自分の思いをつげた。
「俺はあの時・・・怒りに流されて戦ってた・・・たった一つ・・・敵を倒す事だけを考えて・・・邪悪なる剣・・・邪剣か・・・」
自嘲するように言う闘真に対しイルバが呆れて言った。
『反省できるだけ大したもんだよ』
「え?」
『本当の馬鹿は後悔もしないで自分の間違いを認められない奴だ・・・囚われすぎるのも良くねえが・・・後悔しない奴の方が愚か者だぜ・・・それが出来るだけお前の方が良い奴だよ』
「イルバ・・・」
『お前自分の称号が何だか忘れたのか?』
「俺は・・・旋風騎士『違う・・・お前ははぐれ騎士石動闘真だ』はぐれ騎士」
イルバの『はぐれ騎士』という称号に驚く闘真。
『お前は普通の騎士じゃない・・・はぐれ騎士だからこそできることがあるんだ・・・・・・お前が自分を見失わない限り邪剣も正しい剣に出来るって・・・俺は信じてるぜ・・・人であるが故の称号のはぐれ騎士のお前ならな』
「人であるが故の称号・・・か・・・ありがとうな」
自分の中の嫌悪感が軽くなったのか闘真は若葉たちの待つ山小屋へと帰って行くのだった。
人であるが故のもっとも誇り高き称号を胸に刻みながら・・・
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