第八話 魔剣
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に避けると美術館に置いてあった逸品が見事に真っ二つになった。
「シャアアアアアアアアアアアア!!」
闘真が警備員の攻撃を魔戒棍で受け止めると胴を蹴り吹き飛ばすと警備員は吹き飛ばされてしまった。
剣を離すと意識を失う警備員。
『闘真!そいつは違う!』
「!?」
イルバに止められて魔戒棍を警備員の顔面すれすれで止める闘真。すると寝息を立てている警備員。憑依されておらず無事のようだ。
「どうなってんだ?」
『闘真!あの剣がホラーだ!!』
「!?」
イルバの指摘に闘真が吹き飛ばした剣を探すと剣は木製の人型の像の手の中にあった。
すると剣から粘液のような物が溢れ像の身体を纏わりつき自身の身体へと変換させた。
『シャアアアアアアアアアアアアアアア!!』
黄金の剣を持つ剣士のホラー。
『奴はホラー・ディルグル』
「ディルグル?」
『身体を持たずに何かに憑依しないと動けないホラーだ』
イルバの言葉に闘真が魔戒棍を構え直すとディルグルは闘真に向かって駆けた。
『シャアアアアアアアアア!!』
「く!」
ディルグルの一閃を受け止める闘真だがあまりの剛剣に足元が沈んでしまう。だが剣の軌道を逸らして脱出すると飛び掛かり渾身の若葉キックを繰り出しディルグルを悶絶させる。
するとディルグルは身体を起こして剣圧を放つと身体を捻って避けた闘真のコートの端を斬った。
「かまいたちとは芸が古いぜ!」
闘真が繰り出されるかまいたちを掻い潜りながら駆けるとディルグルと鍔迫り合いの状態になった。するとディルグルが語りかけてきた。
『フン・・・貴様中々ホネガアルナ・・・』
「なに?」
『俺ハ血を啜るために・・・斬ってきた・・・中でも剣を使うマカイキシはサイコウダッタゾ・・・あの悲鳴ハイマデも心地いい・・・人間も騎士も・・・所詮は俺達に食ワレルダケの・・・虫けらだ!!』
「!!」
あざ笑うかのようなディルグルの言葉に闘真はディルグルを蹴り飛ばし体勢を立て直した。
「貴様ぁぁぁ・・・」
闘真の瞳が獣のようになった時・・・魔戒棍を納め・・・怒りの剣を抜刀した!
その刃からは闘真の怒りが伝わってくる。
「・・・怒りで我を忘れる騎士か・・・騎士の誇りが「そんなものはどうでも良い!!」!?」
「俺はお前が許せない・・・だから斬る・・・貴様のような奴をのさばらせておくわけにはいかない!!」
目の前の理不尽な外道に対し・・・騎士の誇りも掟も捨て一人の男として戦う闘真が魔戒刀を正眼に構えた。
『ホぉ・・・変わった剣ダナ・・・!?』
ディルグルが魔戒刀を見た瞬間、闘真の姿が一瞬で消え一気に懐に入られた。
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