第七話 号竜
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「薙刀・・・俺を認めないならそれでも良い・・・けど・・・それでも頼む・・・俺に力を貸してくれ」
『?』
何を血迷ったのか薙刀に向かって頭を下げる闘真。その光景に戸惑いを隠せない薙刀。
「薙刀・・・俺はあいつを倒さなくちゃならない・・・あいつの為に誰かが泣くなら・・・俺は戦う・・・頼む・・・力をくれ」
闘真は薙刀に向かい頼み込むが薙刀はそれでも力を貸そうとしない。
するとイルバが叫んだ。
『闘真・・・奴が出た・・・今回は他の騎士に頼んだ方が・・・』
「!!」
すると闘真は頭を上げ魔戒棍を腰に下げた。
「もう頼まない!!」
『!?』
突然のことに首を傾げる薙刀を睨みつける闘真。
「お前なんかに頼らない!・・・俺は自分自身の力で戦う!!・・・そして・・・必ず生きて帰ってやる!!」
『・・・・・・・・・』
強い意志を宿しホラー・ジャグルの元へ向かう闘真。自分自身の力で相手と戦う覚悟を決めた男の背を見た薙刀は・・・
昨日の倉庫街
「・・・・・」
男の覚悟を決めた闘真が魔戒棍を構えジャグルを待ち構えると、凄まじい足音共に現れるジャグルの姿が・・・
『ブオオオオオオオオオオオオオオ!!』
ジャグルが咆哮を挙げ闘真の息の根を止めるべく襲い掛かると闘真の渾身の飛び蹴りがさく裂した。
「!!」
だがジャグルはそんな蹴りを押し切り投げ飛ばすと再び巨大な腕で闘真の身体を叩きつけた。
「!!」
凄まじいダメージを負う闘真だが立ち上がり魔戒棍を構える。前回のダメージが残っている闘真では確実にやられてしまう。
『闘真!無茶だ!!』
「俺は・・・誰かの力に頼れないなら・・・自分の力で戦う!・・・目の前のホラーに尻尾巻いて逃げるなんてごめんだ!」
『馬鹿が・・・』
イルバの制止も聞かずに闘真がジャグルに突撃しジャグルの攻撃が直撃するその時だった。
『!!』
凄まじい咆哮と共に薙刀が割って入り闘真への攻撃を阻止した。
「お前・・・」
薙刀は闘真の元へ舞い降りその眼を見つめた。
そしてその背を闘真に向けると意志が流れ込んできた。
誰かの力に頼れなくても、それでも自分自身の力で立ち向かう強靭な意志を持った一人の男に誇り高き号竜はその背を許した。
その意思を感じ取った闘真が薙刀の背に跨り天に向かって円を描いた。
「!!」
旋風騎士・風狼となった闘真が薙刀を駆りジャグルに向かって突撃した。
薙刀の一角がジャグルに突き刺さると闘真の狼風剣の一閃が繰り出されるがあまり効果が無い。
だが薙刀の力が合わせられた事により斬れずとも吹き飛ばす勢いが加えられる。
『ブ
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