第七話 号竜
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った。
万事休すとなった闘真にジャグルが咆哮を挙げながら襲い掛かる。
その時
『ゴオオオオオ・・・』
ジャグルが何かに恐れをなしたかと様に立ち去ってしまった。
「どうなってんだ?」
「・・・分からん」
闘真と斬十郎が立ちすくみその場を去ると入れ替わる様に現れる魔法衣の男の姿が・・・
闘真の山小屋
「いてて・・・」
ダメージがかなり大きく身体に包帯を巻いているとジャグルについての話題になった。
『あの野郎・・・かなり固い皮膚をしてるぜ・・・お前の風浪剣の一撃だけじゃ破れないんじゃねえのか?』
「なに?」
『魔導馬さえあれば・・・』
イルバの言う魔導馬とは100体のホラーを倒した者に与えられる相棒である。しかし正式な魔戒騎士ではない闘真はそれを得ることが出来ない。今までの戦いで100体は倒しているのだが、正式な魔戒騎士ではない為与えられることを許されないのだ。
その時だった
「お困りのようだね・・・闘真」
「礼羅?」
気付けば縁側の片隅に立つ礼羅の姿が、闘真が振り返ると礼羅はバルチャスの駒を投げた。
それを受け取る闘真。
「何だこれは?」
「とりあえず投げてみな」
礼羅の言う駒を通り投げてみると駒は光り輝き一つの馬を生み出した。
『!!』
凄まじい咆哮と共に現れる頭部に刀の様な一角を持つ魔導馬の様な存在が舞い降りる。
「こいつは・・・」
「あたしが作った【限りなく魔導馬に近い号竜】・・・全てのホラーを薙ぎ倒す・・・名は薙刀・・・」
薙刀と呼ばれた号竜を見上げる闘真。
すると跨ってみようと思いその背に乗ろうとすると・・・
『!!』
「うわ!!」
薙刀は暴れだし闘真を振り落してしまった。地面に叩き付けられる闘真が蹲ると礼羅が歩み寄り呟いた。
「あいつ・・・誇り高き号竜だからね・・・自分が認めた奴じゃないと背に乗る事を許さないんだよ」
「え?」
「ま・・・あいつを乗りこなすのが試練だと思って頑張りな〜」
無責任に礼羅がそう言うと薙刀を置いていき去っていってしまった。
その夜
「うわああああああああああ!!」
闘真が薙刀の背に乗ろうとするが薙刀は闘真を振り落してしまう。怪我をした身体に追い打ちをかけられる闘真。
だが諦める事無く薙刀を乗りこなそうとするが薙刀は闘真を認めずその背に乗る事を許さない。
「ちきしょう・・・」
自分の力不足を嘆く闘真。
正式な魔戒騎士ではない為なのか闘真を認めようとしない薙刀。
すると闘真は違う行動に出た。
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