第七話 号竜
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第七話 号竜
夜の倉庫街
静かな空気が漂っている。
そう思われるが・・・
「!!」
凄まじい衝撃音とともに吹き飛ばされる闘真。
「がは!」
地面に叩き付けられる闘真は唸りながら立ち上がると、巨大で堅い皮膚を持つホラー・ジャグルの姿があった。
『ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』
ジャグルが咆哮と共に巨大な腕を振り下ろすと咄嗟に回避する闘真は空中で体制を立て直すと天に向かって円を描いた。
光が差し込み闘真の身体を鎧が覆った。
砂時計がカウントダウンを始めると風浪剣を構えるとジャグルに向かって突き刺すが効果が無い。
『なに!?』
『闘真!こいつ・・・お前の剣じゃ貫けない!』
『!!?』
ジャグルに振り回され闘真が振り落されると地面に着地した。
すると
「!!」
闘真の援護に着た斬十郎がジャグルに一閃を浴びせた。だが痛みを押して斬十郎を吹き飛ばすジャグル。
「ぐ!」
体勢を立て直して着地する斬十郎。
『斬十郎の一閃を浴びて耐えやがった』
『闘真・・・悔しいが今は打つ手がないぜ・・・』
『いや・・・ある!!』
闘真が立ち上がりある決意をすると斬十郎に向かって叫んだ。
『斬十郎!・・・何があっても俺を止めてくれよ!』
『闘真!』
「お前まさか!」
闘真の考えた策それは・・・
『心滅獣身を使う・・・』
『やめろ!鎧に食われるぞ!』
『あいつを倒す為ならやる!!』
闘真の行動を止めようとするイルバだが譲らない闘真。心滅獣身を起こせば鎧に食われ元の人間に戻れない可能性もある。だが斬十郎は・・・
「わかった・・・俺が止める・・・お前・・・精々食われるなよ」
『ああ!!』
『ち・・・勝手にしろ』
止めたイルバだが未熟な闘真にとっては心滅獣身を使わなければ倒せないほどの相手であるジャグル。
砂時計が徐々に0を指そうとする間、闘真は只管ジャグルの攻撃を避け続けた。
そして砂時計がカウントダウン0を指した。
『!!』
風狼の鎧が浅黒く変化し始めると心滅獣身を起こす・・・と思われたが・・・
『ぐ!う!!』
突如闘真が膝を付き両手を付くと心滅獣身を起こすことなく鎧が強制解除されてしまった。
「!?・・・どうなってんだ!?」
『まさか』
「・・・嘘だろ」
心滅獣身を起こそうとしていた闘真はもちろんのこと、その場に居合わせたイルバと斬十郎も驚きを隠せない。
魔戒騎士の鎧は99.9秒たつと心滅獣身を起こし絶大なパワーを引き出す暴走形態になる。
だが闘真の鎧はそれを起こすことなく強制解除されてしま
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