第六話 退化
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だって!」
こうしてタカヤの面倒をみる事になった闘真と若葉。
その夜
「うわああああああああああああん!うわあああああああああああああん!!」
山中に響くような鳴き声で夜泣きするタカヤを必死にあやす闘真と若葉。
「やっぱり駄目なんじゃないか・・・俺達じゃ・・・」
「んじゃ・・・メイさん連れてくる?」
若葉がタカヤの母であるメイ・アキツキを呼んでタカヤを任せようと考えるのだが闘真が止めた。
「やめろ若葉・・・今呼んで来たら俺がメイさんに殺される・・・」
実はタカヤの母・メイ・アキツキとは面識が無くキリクの話の上でしか聞いたことが無くかなり脚色されて世紀末ヒャッハーの様な物凄く恐ろしいモヒカンの人を想像しているのである。
「ほれよ〜腕輪のおじちゃんだぞ」
『俺を子守に使ってんじゃねえよ・・・ていうかおじちゃん?俺?』
するとイルバが気に入ったのか手に取って遊び始めたタカヤ。
『おい・・・勘弁してくれよ』
思いっきりタカヤに遊ばれているイルバだった。
翌朝
礼羅が闘真の山小屋を訪れると子守半纏を羽織ってタカヤをあやしている若葉の姿を見て呟いた。
「どうしたのそれ?」
「・・・闘真の子」
とりあえず誤魔化すためにタカヤを闘真の子と偽る若葉。
「なに!?」
若葉の言葉に仰天する闘真。すると礼羅は頷いて結論を出した。
「そうか・・・お前とうとう産んだか」
「あたしの子じゃないって!」
「まぁまぁ・・・照れるな照れるな」
「あんた絶対わかってて言ってるでしょ・・・」
茶化すようなことを言う礼羅に対して筋を浮かべる若葉。
一方キリクは・・・
『ああ・・・メイに知らせるべきか・・・それともこのまま闘真に任せておくべきか』
一人悩んでいた。呼んだら呼んだでかなりややこしい事になるのが目に見えていた為現状を維持しようとするが、乳児のタカヤの面倒をみるのはどうすればいいか考えていた。
すると斬十郎が朗報を持って来た。
「おお!姑!奴の情報はつかめたか?」
「誰かさんがしくじってくれたおかげで大変だぜ・・・とりあえず騎士達が警戒して被害はタカヤ以外食い止めてるが・・・今夜・・・同じところに出るぞ」
斬十郎の言葉に必ず仕留める事にした闘真がイルバを装着し腰に魔戒刀を差し胸ポケットにキリクをしまい背中にタカヤをおんぶしたままの若葉を連れて昨夜の現場に向かった。
「♪〜♪〜」
やさしい子守唄を歌っている若葉の背で眠るタカヤ。安心しているようだ。
「お前様になってきたな」
「まぁ・・・何というか大変だけど可愛いなぁって」
『おい馬鹿夫婦・・・そろそろ縄
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