第六話 退化
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吹き飛ばされてしまうとコンテナを貫いてしまう闘真。
「ぐ・・・ああ・・・あ・・あれ?」
凄まじい衝撃だったのか身体を抑えながらぶち抜いたコンテナの中から出てくる闘真。周りを見回すとアルターの姿は何処にもなく乳児化したタカヤのみがそこにあった。
「野郎ぉぉ・・・う!強ぇぇぇ・・・」
アルターの戦闘力を肌で感じた闘真がその場で蹲ると根性で立ち上がりタカヤを抱っこして一時山小屋まで撤退した。
すると
「ああああああん!ああああああん!!」
斬十郎の腕の中でわんわん泣く乳児化したタカヤ。それを必死にあやす斬十郎。
その隣では若葉によって手当されている闘真。
そしてアルターの話題になる闘真とイルバ。
「しかし・・・あの野郎何者だ・・・」
『確かにな・・・若葉キックを浴びて平然としてたな』
ネーミングやモーションに難のある若葉キックだが単純な破壊力だけなら折り紙つきであり並のホラーであれば悶絶するぐらいのダメージが与えられる。
それを食らって平然としていた為アルターとはとんでもない力を秘めていると感じ取る闘真。すると話題が変わりイルバが呟いた。
『お前・・・絶対タカヤの疫病神だろ・・・』
「なに!?」
イルバに皮肉を言われて頭に筋を浮かべる闘真。
『お前のところに来てからタカヤにロクな事してねえじゃねえか・・・』
「お前がちゃんと教えてくれてればタカヤがこんな事にならなかったんだぞ!」
『なんだと!?』
「何を!!」
闘真とイルバの喧嘩を呟くと斬十郎の怒声が響き渡った
「やかましい!タカヤが泣くだろうが!!貴様ら!責任の擦り付けなんて見苦しいぞ!!どっちも悪い!どっちも悪い」
すると若葉と頭に筋を浮かべているキリクが呟いた。
「ねぇキリク・・・どうすればいいのこの状況・・・」
『まぁ・・・あと8日以内にあいつから生きた時間を取り戻さないとな』
「何で8日?」
『あいつが生きた時間を飲み込んで消化するまでが約8日だ』
「じゃあ・・・それまでタカヤ君の面倒は・・・」
『責任上お前が見ろ』
そう言って冷たい視線でキリクが闘真を見つめた。
「なぬ?」
『騎士たる者身から出たさびは自分で責任取れ』
「ああそうだな・・・この際はぐれ騎士を返上して子連れ騎士になれ」
「お前ら他人事だと思って・・・」
斬十郎に止めを刺されてタカヤの面倒をみる事になった闘真だが何かを求める視線で若葉を見つめた。
「何その眼は・・・」
「若葉・・・お前兄妹たくさんいるんだろ・・・助けてよ!」
「ええぇ!?何で私?」
「お前嫁だろ!?」
「嫁じゃない!従者
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