暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
58話:激闘 開始
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ンティンの柄を握り、シャドームーンへ向かって一気に飛び出した。
[…という訳でヴィータ、私達は…]
[わーってるよ!あいつの足止めだろ?]
シグナムはシャドームーンと今まさに激突する時、念話でヴィータと話していた。
謎の男に投げ飛ばされたヴィータは、少し離れたところで着地していた。何処にも怪我がないのは、流石というべきか。
「ったく…結構な距離飛ばしてくれたな…」
悪態をつきながらアイゼンを肩にかけると、ヴィータを投げた男がゆっくり歩いてくる。
ヴィータはそれを見た瞬間、目つきを悪くして男を睨んだ。
「てめぇ…邪魔するってんなら、ぶっ飛ばす!」
「邪魔なのは貴様らだ。こちらの計画を邪魔してるのだからな」
そういうと男は手を広げて、怪人達を呼び寄せる。それを見たヴィータは、フンッと鼻で笑ってアイゼンを構える。
「そんなんで、私を止められると思うなよ!行くぞ、アイゼン!」
〈 Jawohl. Raketenform. 〉
アイゼンはヴィータの声に反応し、カートリッジをロードする。ハンマーヘッドが変形し、片方が推進剤噴射口、もう片方がスパイクへと変わる。
それを見た怪人達は、一斉に走り始めた。だが、ヴィータがそれを気にすることはなかった。
「うおおおぉぉぉぉぉ!」
その場で魔力を噴射、推進力を利用して回転を始める。そして数十回回ったところで一気に飛び出し……
「ラケーテン…ハンマァァー!!」
「「「ガアァァ!?」」」
怪人達を蹂躙する。ラケーテンハンマーによって吹き飛ばされた怪人達は、建物の一階部分へ頭から突っ込んでいった。
だが、ヴィータの攻撃はまだ止まらない。
「うぅりやぁぁぁ!」
「「「ゴガァァ!?」」」
回転している勢いをそのままに、一回転してから今度は下から振り上げるように繰り出す。
その一撃によって、怪人達は宙へと吹き飛ばされた。
しかしまだ止まらない。もう一度水平に振りぬいてから、今度は斜め上から振り下ろすように。
それを数回繰り返し、遂に男の前までやってきた。
「ぶっつぶれろぉぉぉぉ!!」
ここまで来るのに作り上げた回転の勢い。それを存分に利用し、男に向かって一気に振り下ろす。
「フンッ!」
「なぁっ!?」
だが男はそれおもいとも簡単に(今度は両手でだが)受け止めてしまった。
「確かに先程よりかはいい一撃だ。だが…!」
「っ、がはっ!」
男はさらにヴィータに蹴りを繰り出す。腹部にそれを食らったヴィータは大きく吹き飛ばされ、一度背中から地面に落ちる。
「―――チィ!」
しかしヴィータもすぐに体勢を立て直して、うまく
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