書展
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ういうことじゃなくて…帰ってくるの?」
「あそこは姉さんの家だろ?俺の実家ってわけじゃ…」
「もう、何度も言わせない!私の家は祐太の家でもあるの」
やはり祐太も祐理にあまり迷惑をかけたくないのだろう。それは俺も同じだ。祐理と祐太の面倒を見てきたと言ったが家事などは祐理がやってくれていたし、苦労もかけてきた。
祐理も結婚しているし、今度は自分の幸せの為に生きてほしいというのが俺と祐太の率直な感想だ。
「…わかったよ、夏休みにそっちに泊まりにいく」
しかしながら祐理にあそこまで言われたら断りきれないだろう。
「兄さんは?」
「俺は特に決まってないけど…」
「じゃあ兄さんも来るってことで!」
「…分かったよ」
「そう?良かった。じゃあさじゃあさ、半日だけうちの子たちの面倒みてくれない?」
「「は?」」
「実はお盆あたりに信吾さんとどうしても出かけないといけないのよ。女の子三人だけを残していくのはあれでしょう?信吾さんそういうとこ過保護だから」
そうだよ。祐理はこういう人だった…
面倒見がいいだけじゃなくきっちり人を使うことができる人間なのだ。今回もいいように乗せられたらしい。やれやれだ。
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