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違った生き方
第七章
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達に話した。
 彼自身馬に乗り青い空や緑の草原を見てだ。自分と同じく馬に乗る彼等に話した。
「やっぱりここが一番いいね」
「町よりもかい?」
「ずっと」
「うん、僕にとってはね」
 こう笑顔で言ったのである。
「ここが一番いいよ」
「そうか。町よりもずっとか」
「草原の方がいいのか」
「何もないのにか」
「いや、あるよ」
 何もないというのは否定して言う。その言うことは。
「モンゴルがあるよ」
「草原にか」
「それがあるんだな」
「そうさ。僕達がね」
 今度はこう言うのだった。
「僕達がいるよ」
 笑顔で言いながらだ。彼はそのモンゴルの中にいるのだった。何処までも広がる空と草原はそれだけで何かがあった。テルグはそれを見て笑顔でいるのだった。


違った生き方   完


                   2011・10・29

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