暁 〜小説投稿サイト〜
牙狼〜はぐれ騎士〜
第二話 結婚
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教会のドアを抑え込んだ。

その時だった。

「!!」

天井を突き破って表れた闘真の蹴りが怪物に直撃し怪物を叩き落とした。

怪物が地べたに落ちると男は隙を見つけ教会を逃げ出した。

怪物は男を追いかけようとするが闘真が飛び掛かり行く手を阻む。

「く!そ!!」

闘真の目にも止まらぬ三連撃が顔・溝・顔に突き刺さり怪物が吹っ飛ばされた。

するとイルバが口を開いた。

『奴はホラー・ズーク』

「ズーク?」

『男を誘惑して自分に惚れた男を食うホラーだ』

「女のホラーかよ・・・」

『気をつけろ〜女は怒らすと怖いぞ〜』

『ギシャアアアアアアアアアアアアア!!!』

イルバの話を遮りズークは花嫁衣装を飛び散らせ真の姿をさらけ出した。

堕天使のような翼に異形の爪。

「確かに・・・おっかないな」

減らず口を叩きながら闘真は魔戒棍を構えた。

飛び掛かるズークを闘真は片方の棍で受け止めもう片方で吹っ飛ばした。

だがズークは翼を羽ばたかせ滑空し闘真に爪で襲い掛かった。

「く!」

血飛沫が舞い闘真は吹っ飛ばされるが着地して踏みとどまり魔戒棍を構え直した。

『闘真!外に出すと厄介だぞ!』

「だったらこの中で仕留める!!」

早期決着を試みた闘真が魔戒棍を天に掲げ円を描いた。

円から光が降り注ぎ闘真の身体を緑の鎧が包み込んだ。



旋風騎士・風狼



魔界の砂時計がカウントダウンを始めた。

「!!」

闘真が飛び上がりズークの翼を狼風剣で切り裂き滑空能力を奪った。

地面に叩き付けられたズークが闘真に向かって腕を振り下ろすと目にも止まらぬ速さで三つに切り裂かれてしまった。

『ギシャアアアアアアアアアア!!!』

唸りを上げるズーク。

そして闘真は狼風剣の柄を繋ぎ一本の剣に変えた。


疾風狼牙剣


「!!」

疾風狼牙剣の二つの刀身から光が形成されていきズークに向かって飛び掛かる闘真。

「・・・風月乱舞・・・!!・・・でああああああああああああああ!!でい!でい!」

ズークに向かって一撃が決まった瞬間乱舞のように次々とホラーを斬る闘真。

「でえい!!」

『キエアアアアアアアアアアアアアア!!!』

決めの一撃が決まった瞬間断末魔の叫びを上げズークは消滅した。

狼風剣を納め鎧を解除する闘真。

『このホラーは利用され続けてきた女に取りついたようだ・・・その仕返しに自分が魅了した男を食い物にする・・・ひでえ話だぜ・・・』

「女は怖いって言うが・・・気の毒な話だな」

『騎士のくせにホラーに情がわくとはまだまだだね〜まぁ今回襲われそうになっ
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