第一話 はぐれ騎士
[2]次話
第一話 はぐれ騎士
光あるところに、漆黒の闇ありき
古の時代より、人類は闇を恐れた
しかし、暗黒を断ちきる騎士の剣によって
人類は希望の光を得たのだ
暗闇の夜
一人の男が何者かに向かって走っていた。男は何者かに飛び掛かると蹴りを入れその両腕に構えたトンファーを駆使し何者かに果敢に挑んでいた。
「く!手ごわい奴だな!」
何者かに向かって挑む青年はその何者かに押されていった。すると青年の左腕の腕輪が喋った。
『おい闘真。奴は空を飛んで攻撃してくるぞ。気をつけろ』
「で?対策は?」
腕輪に向かって語りかける青年。
すると腕輪の答えは・・・
『根性でどうにかしろ!』
「へ・・・お前本当に魔導具かよ・・・」
腕輪に毒づいた青年はトンファーを構えると何者か・・・空を飛ぶホラーに向かって正面から立ちはだかった。
「キエエエエエエエエエエエエエ!!」
「くぅぅぅううううううううううう!!!」
ホラーの攻撃を正面から受け止め踏ん張る青年。するとホラーの顔面に向かって拳を放つとホラーが怯んだ。
「はぁ・・・はぁ・・・」
無茶苦茶な動きをしたため膝をつく青年。
『気を抜くな!くるぞ闘真!』
「く!!」
空中から飛んでくるホラーに向かって蹴り上げる青年。ホラーが青年の蹴りで怯んだその時だった。
『闘真!時は満ちた!!』
「!!」
魔導具・イルバの合図に魔戒棍を掲げ巨大な円を描く青年・石動闘真。
光に包まれると闘真の身体を緑の狼の鎧が包み込んだ。
闘真の持っていた魔戒棍が鋭いソードトンファー・狼風剣に姿を変えた。
魔界の砂時計がタイムリミットを刻み始める。
「ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
鎧を召還したことに焦ったホラーは闘真に襲い掛かるが・・・
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
闘真の一撃がホラーを一刀両断した。断末魔の叫びをあげながら消滅するホラー。
「ぐああ!・・・はぁあ・・・はぁ・・・」
鎧が解除され呼吸を整える闘真。
『良くやったな闘真〜これぐらいのホラーを浄化できるようになるとはな』
「お前の方がもっとマシなアドバイス出来るようになってくれ・・・」
『だな。お互いに半人前同士・ましてや【はぐれ騎士】のお前の相棒ができるのは俺しかいないぜ』
「・・・口の減らねえ奴・・・それに【はぐれ騎士】じゃねえ【旋風騎士風狼】だ・・・」
そう呟きながら闘真は戦いの場を去って行った。
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ