カトレーンの証明
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、複製能力がないだけなら、まだ良かったんだ」
「え?」
「時々生まれるんだよ・・・力を持たない存在が。だから、複製能力がないだけなら、まだ出来損ないとは呼ばれない」
そう言って、クロスは立ち上がった。
ステージに向かって数歩歩き、足を止め、ナツ達に背を向ける。
「・・・お前達は」
「何だ?」
「姉さんが何者であろうと、仲間と呼び続けるか?」
その声は、芯が通っている。
そして、懇願するような声だった。
ただひたすらに1つの事を願う、悲痛な声。
「おう」
「うん」
「当然」
「もちろん!」
答えはバラバラの言葉。
それでも、結果としては同じ意味を持つ。
それを聞いたクロスはゆっくりを息を吐いた。
「なら・・・一言も聞き逃すな」
ゆっくりと、クロスが振り返る。
躊躇うように瞳を揺らし――――――ハッキリと、告げた。
「姉さんは、人間として生まれなかったんだよ」
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