第ニ話 家族が増えました
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いことを言うな。恐怖が、畏怖が、人間の負の感情が具現化した妖怪を家族にしたいとはな」
「あら、その割には嬉しそうね」
確かに妖怪は負の感情を具現化した存在だ。だけど、人と妖怪、その垣根を、境界を越えることはできないことじゃない。今の俺はそう思っている。スキマだからな!
「そうだな、それもいいかもしれないな・・・・・・」
「それじゃあ、今から私達は家族ね。あなたの名前は?」
「偽名なら名乗ってきたが、本名はないんだ。折角だから、紫が名付けてくれないか?」
「あら、私でいいの?それなら、名付けさせてもらうわ。あなたの名前はーー藍。藍色の藍と書いて藍よ」
こうして、俺達に新しい家族が増えた。今更ながら、両親への説明どうしよう・・・・・・。
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藍が家族になってから数週間。
俺達は、藍に空の飛び方を教えてもらっていた。折角ファンタジーな力があるんだから、飛行とかもやってみたいしね。
幽々子は俺がやることをなんでもかんでも真似しようとする。親鳥についていく雛鳥みたいだ。
他にも、藍には霊力や妖力のことや、結界を教えてもらったりしていた。藍以外にも妖怪はいると思うし、自衛手段は身に付けようとしている。
それはさておき、学校では修学旅行が近づいてきた。行き先は定番と言っていい京都。
うん。藍に聞いたところ、京都は妖怪が比較的多い地域らしく、藍もここに来る前は京都に居たらしい。が、他の妖怪と気が合わなかったらしい。京都を妖怪の一部は、人間は自分達のエサとしか見ておらず、非常に気性が荒いらしい。しかも、俺と幽々子は霊力が普通よりもずば抜けて高いため、狙われる可能性が高いらしい。らしいばっかりなのは、藍から聞いた情報だけだからだ。
こんなにもドキドキしない修学旅行は初めてだよ。なんだって一大イベントの時に襲撃されなきゃならないんだよ。
というわけで、修学旅行には藍もついてくる、が、ここで問題が発生したらしい。
「私が妖狐のままでは、集団で襲い掛かってくるかもしれない。どうしようか・・・・・・」
とのこと。藍は妖怪の中でも長生きで、今まで悪いことどころか人助けをしていたため、種族は天狐だと言う。ここも原作と違う。もうここ東方とかなりずれてるよ!
で、藍の問題に俺は、
「じゃあ人間になればいいじゃない」
と言った。
藍はまたもポカンとした表情を浮かべた。
「そんなことができるのか?」
「そういえば、私の能力を教えてなかったわね。私の能力は『境界を操る程度の能力』。人と妖怪の境界を弄る
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