第ニ話 家族が増えました
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今更気がついたらしい。
「幽々子、死んではダメよ」
「でも・・・・・・私がいると、皆死んでしまうから・・・・・・」
予想通りの受け答えだった。でもな、
「私は大丈夫よ。死なないわ」
そう言うと、幽々子は伏せていた目を上げてこちらを見てくれた。
「私も普通じゃないから」
そう言って俺は幽々子を優しく抱き締めてやる。
それから幽々子は決壊したかのように泣き出した。
俺は黙って抱き締め続けた。
後から思い出して恥ずかしさで一人悶えていたことは秘密だ。
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幽々子の自殺未遂事件から二週間ほど経った。俺はあの後、家に一旦帰って、暫く幽々子の家に泊まると親に言って、服やら色々と必要な物を持って幽々子の家に戻ってきた。親の説得には苦労したんだぜ。
能力の制御だが、幽々子は意外とコツを掴むのが早く、今では無差別に死に誘うことは無くなった。
にしても、この世界はなんなのか、よくわからない。東方プロジェクトの世界のようでそうではない。東方プロジェクトでゆかりんが生まれたのは少なくとも平安時代以前・・・・・・だと思う。だから、こんな平成に八雲紫がいるなんておかしい。
ま、いいか。今ここで生きている。事実はそれだけだ。
さて、そう自分の中で結論付けて、今までなるべく見ないようにしていた現実に目を向ける。
「す〜す〜」
俺に思いっきり抱きついて寝ている幽々子さん。
正直に言います。鼻血出そう。可愛すぎる!ナニコレ?幻想郷五大お姉さまの一角がロリ化するとこんなに可愛いの?
ああダメだ。こんなの直視できない。確かに嬉しいんだけど、今は子供、しかも女、同性だからなんか悲しい。
まあでも、いつまでもこのままというわけにもいかない。朝食の時間だしな。
「ほら、幽々子起きて」
「ん〜」
まだ半開きの目を擦って起き上がる幽々子。カメラないかな?
因みに、俺も幽々子も寝巻きは浴衣である。言ってしまおう。
幽々子、浴衣、はだけてる。
天然って怖いよね。いや、ある意味無意識なのか?萌え殺しさせる気か?
とりあえず俺は指摘することにした。
「幽々子、浴衣はだけてるわよ」
そう言うと、幽々子は少しぽーっとした後顔を赤くして布団を掴み体を隠した。
何故そんな反応をする?精神男だからショックだぞ!?
「女同士でなにをやっているのよ・・・・・・。私はご飯を作るから、幽々子は布団を畳んでおいて」
そう言って俺は台所に向かう。これを普通の人が見たら異質に見えるだろう
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