暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0593話
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を受け止めながら、小さく首を振る。

「そこまでは言ってないさ。どちらかと言えば同盟国だな、まぁ、俺達は国というよりは組織だが……」
「……」

 俺の言葉を聞き、数秒程何かを考えるようにして目を閉じていた星刻だったが、やがて小さく頷いて目を開く。

「なるほど。お前達の目的は分かった。だが、それを承知するかどうかというのは、また別の話だがな」
「構わないさ。だが、返事はなるべく早くしてくれると助かる。早ければ早い程に新国家樹立……つまりは、独立戦争の被害が少なくなる。つまりは、それだけ中華連邦の国民が受ける被害が少なくなるのは事実だからな」
「……お前の言っている事が全て真実だとしたら、特にお前達の持っている戦力が本当にお前の言葉通りなら一考の価値はあるだろう」

 ほう。もっと引き延ばして俺達から好条件を引き出すかとばかり思っていたが、意外に即断即決の気質があるんだな。まぁ、現時点で俺の出している条件がそれだけ好条件だというのもあるかもしれないが。

「なら……確か、現在EUとブリタニア軍はフランスの海岸で争っていたな?」
「ああ。その情報は入っているが……おい、待て。もしかして」
「実際にどの程度の能力を持っているのか、自分の目で確認したいだろう? 半日……いや、5時間程度でいいから休みを取れるか? その目で確認させてやる」
「……」

 俺の提案に眉を顰める星刻。迷っているのか、あるいは混乱しているのか。それでもどのみち出せる返事は1つのみだった。本人も言っているように俺の提案が全て事実であったのなら、それは星刻最大の目的でもある大宦官の籠の鳥となっている天子の救出に繋がるのだから。
 ……その分、新国家として切り取り予定地域外の国民は圧政からの解放が伸びるかもしれないが。
 最終的に星刻は俺の言葉に頷き、善は急げとばかりに明日の午後から時間を取ることになるのだった。
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