暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0593話
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さて、どうするか。シュナイゼルが手を出してくると言うのなら、既にコーネリアがいる時点でその方法を取るのは確実だろう。だがここでコーネリアの名前を出すのは色々と拙い。何しろ、現在コーネリアは公式では行方不明であり、同時にブラックリベリオン時に傭兵として雇われていた俺の事も知る人ぞ知るという形になっている。そして星刻程の能力を持っているのなら、間違い無くその辺の情報は手に入れている筈。そうすると、その線から俺というこの世界の異端を割り出すのはそう難しくは無い、か。

「その辺は問題無い。こちらでも一応監視は付けておくからな。それに、それだけのリスクを飲み込んでもオデュッセウスという人物は取り込むだけの利益がある。政治家や軍人としての能力は低いが、その人格から多くの者に慕われているからな。逆に、能力が低い故に妙な事を企む心配が無いという意味では御輿としてこれ以上に最適な人物はいない」
「……まぁ、いい。今聞いているのは所詮は言葉遊びでしかないからな。他にはどんな要求がある?」
「そうだな。新国家の樹立と言っているが、具体的には中華連邦の領域を切り取って成立させる予定だ。その際に、とある地区を必ず入れて貰いたい」

 そう。それこそが新国家を作るという行為の大きな目的の1つでもあるのだから。ギアス響団の所在地をこちらの手の内に治める事が。

「……とある地区、か。どうやらそれがお前にとっては大きな理由のようだな」
「ああ、そうだな。それと、出来ればインド軍区はこちらに引き込みたいと思っている。主に技術力の面でな」

 紅蓮弐式を開発したラクシャータは黒の騎士団に取り込まれているだろうが、それでもある程度の技術的な蓄積を持った人物はいるだろう。インド軍区はラクシャータを始めとする独立派と、中華連邦に従う恭順派がいるという話だが、当然引き入れようと狙っているのは独立派だ。

「確かにインド軍区の技術力は高いな。だが、それ故に独立心も高い。そうそう簡単に協力するとは思えないが?」
「その辺は実際に建国の根回しをする時に動く者の力量次第だろう。未知の技術を習得出来る可能性や、異世界との貿易といったメリットもあるしな。それにうちの組織の技術班は桁外れに優秀だ。そこと交流できる利益を理解出来ないのなら、そんな無能共は共に在るに値しない存在だろう」

 この件に関しては、純粋に政治なので俺に出来る事は多くない。インド軍区に関しては、出来れば取り込みたいというレベルでしかないしな。

「それと最初に言ったと思うが、新国家に関してはシャドウミラーの意志をこの世界で表す代弁者としての役割を持っている。その辺をきちんと理解して、相応の態度を望む」
「……それは、その新国家はお前達の組織の傀儡になれと言っているのか?」

 若干鋭くなった星刻の視線
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