暁 〜小説投稿サイト〜
Tellus
1-3呪われた地下壕
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大きく後ろに振りかぶると、アヌビスの頭の先から振り下ろす。地面まで振り下ろされた長刀はアヌビスの巨体を文字通り真っ二つにし、血液であろう液体を大量に噴き上げる。もう一体のアヌビスに目を向けると既にこちらに距離を詰めており、横薙ぎにするような攻撃を跳ぶことで躱すとアヌビスの左手が迫ってくる。

「剣現流・旋天斬(せんてんぎり)」

空中で一回転し、刀に勢いをつけさせた斬撃は左手の中指、人差し指、親指の部分を抉り取るように切断した。アヌビスには恐らく感覚などは存在しないのか、顔色一つ変えずに次の動作に移す。振り終えた槍をもう一度切り返し、空中で避けることの出来ないカインは刀で防御は間に合うが地面に叩きつけられ何度か転んだところで止まる。そして地面に打ち付けられ体勢が整っていないカインを踏みつけようとする。

「剣幻流・幻影撃」

カインは見事に踏み潰され、砂埃が舞うがカインの血や死体が無かった。アヌビスは辺りを見渡すが、寧ろ変化があったのはアヌビス自身であり、カインを踏み潰した右足は無くなったのだ。正確には足首から先が斬り落とされていた。バランスを崩したアヌビスは地面に倒れると踏み潰したはずの男が胸の上に立っていた。

「剣現流は素の剣技だけどな、剣幻流は名前の通り幻と剣技を織り混ぜた形だ」

言葉を理解出来ないことを言ってから思い出したが、アヌビスは諦めたのか抵抗は一切ない。アヌビスの太い首に刀を合わせると一気に首を斬り落とす。切断面から液体が飛び散る。刀と愛銃を直すと廊下を進んでいく。
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