第二十八話 遭遇、脱ぎ女
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山先生が確認したので、上条さんは俺にも確認をしてきたわけだが、その瞬間に木山先生の意識がこちらに集中したのが分かった。これは恐らくレベルアッパー関連で気付かれたのだろう。しかし、気付かれたのが制限をかけた部分までなのか、それともレベルアッパーの使用者という部分だけなのかはまだ分からない。
「俺も大丈夫だけど、上条さん……タイムセール間に合う?」
「あっ……」
木山先生がどこまで気付いたのかは後でアリスに調べてもらうとして、今は普通に上条さんへの対応をする。俺としてはタイムセールが目的ではないので、木山先生の車を停めた駐車場を探すことに反対はしない。しかし、上条さんがタイムセール目的ということは道中に聞いているので、そのことを確認してみたら上条さんは固まってしまった。まぁ、そういった部分も上条さんクオリティなのだろう。
「それなら君達はタイムセールとやらに向かったほうが良いだろう。なぁに、私の車は逃げたりしないのだから、探し回っていればその内見つかるさ」
「そりゃあそうでしょうけど。……どうします? 上条さん」
「うーん、そうだなぁ」
「あぁー!! アンタっ!」
木山先生からの提案を受けて上条さんに尋ねてみたら、後頭部に手をやりながら上条さんが困ったように呟いたのだが、その時最近よく聞くようになった声が後ろから響いてきたのである。
「ん? おぉー、ビリビリ中学生」
「ビリビリ言うなっ!」
御坂さんに上条さんが後頭部に回していた手を振りながら答えると、御坂さんが反射的に反論していた。そして、振り向いた俺の顔を見て驚いたように聞いてくる。
「ってか神代さん、コイツと知り合いだったの!?」
「うん、会ったのは今日で二回目だけど、知り合いといえば知り合いだよ」
御坂さんから尋ねられたことに答える。すると今度は上条さんのほうから声が掛かった。
「なんだ、お前ビリビリ中学生と知り合いだったのか」
「だからビリビリ言うなっ!」
「うん、会ったのは上条さんよりも後だけど、知り合いというよりは友達かな」
「へー、そうなのか。神代も大変なんだな……」
上条さんからのほうは尋ねられたという感じではなかったのだが、こちらのほうも答えておいた。そして、俺も上条さんも御坂さんのことを完全にスルーだ。
「けど、神代さんってどうやってコイツと知り合ったのよ」
ビリビリ発言をスルーしたことは向こうもスルーのようで、御坂さんから上条さんと知り合った理由を聞かれる。
「えーっと、最初に見たのは不良に囲まれてた女の子を知り合いの振りして助け出したところかな、その後で……」
「あ……アンタもあの時居たの!?」
俺が答えている途中で急に御坂さんが割
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