暁 〜小説投稿サイト〜
Angel Beats! the after story
彼女が歌う希望の歌
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
をこなしつつ、これまでガルデモが演奏した曲の歌詞と楽譜を必死で覚えました。

ギターを手に入れるために何度もギルドにお願いしました。10回を越えたあたりにギルドのリーダーのチャーさんが私のためにギターを作ってくれて、練習ができるようになりました。

そこから、時間が経ってようやく岩沢先輩に追いつけると思いましたが、私の尊敬するそして目標としていた岩沢先輩が突然消えました……

最初は何が起きたか分かりませんでした。現実を受け入れた時には、ギターを私は手放していました。
ただ何もしないでボ〜〜としている日々が数日続いた時に、頭に一曲の歌が流れてきたんです。そう、岩沢先輩が最後に歌ったバラードが……
あの曲はガルデモ初のバラードで頭に鮮明に焼き付いてました。

その歌から私はもう一度立ち上がる勇気をもらいました。そして、念願のガルデモにも入れました。

だから……今度は私があなたに、岩沢先輩にその恩返しを……





会場は物音一つしない静かな空間。ひなっち先輩たちは温かく見守っていて、ひさ子先輩たちは目が潤んでました。
まるで、岩沢先輩が消えたあの日を思い出しているかのように……

そして、岩沢先輩はまばたきすらしないで、必死に私の演奏を全身で聴くように動いてませんでした。

「だから手を伸ばすよ……」

歌も二番のサビにろうとしたところで….プツーンと嫌な音が静かな空間に響き渡る。

「弦が……切れ……た…」

突然の事態で私はパニックになる。
どうしよどうしよどうしよどうしよ!?!?!?!?

そんな時……
「挫けた君にはもう一度戦える強さと自信とこの歌を……」

中断された歌の続きが歌われる。

声の主の方を見るとギター持ち、優しい笑顔を私に向けている。感謝しているかのように……

「い……わ….さわ…….せん….ぱい…」

まるで私に語りかけるように、歌の続きを歌う岩沢先輩。そのおかげでパニックも治り、ギターがないまま岩沢先輩と歌う。

「「落とした涙がこう言うよこんなにも汚れて醜い世界で出会えた奇跡に……」」

この歌を私と岩沢先輩はガルデモ、ひなっち先輩たち戦線メンバーにすべての思いを伝えるように……
自分たちが一番伝えたかったことを伝えるように、優しく、力強く、歌に合わせて言葉にする。

「「ありがとう」」



歌い終わると会場からの盛大な拍手が起こる。

そんな中、私と岩沢先輩はお互い向き合う。

「あんたがあたしが消えた後のガルデモのボーカルかい?」

「はい!そうです」

「やっぱりね…あたしも、うかうかしてられないな、こんなすごいモンスターが現れていたなんてな。ユイって言ったけ?あんたがガルデモを継いでくれてよかった
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ