ハイスクールD×D 防人衛編
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「ああ、ありがとうキャプテンブラボー」
フェニックスの涙を使った兵藤が核金を投げ返してきたのをキャッチする。
「また、助けが欲しければ言え。手が空いていれば助けてやる。また会おう」
ヘルメスドライブを使ってオレは会場から去る。
グレモリーの婚約パーティーから数日後の昼休み、弁当を食べ終わり授業が始まるまで昼寝でもしようかと新しく持ち込んだハンモックを準備している所に支取がやってきた。
「おう、支取か。今日はどうしたんだ?」
「相変わらず貴方は自由ですね防人君」
「それがオレだからな。イスはいるか?」
「いえ、今日はお礼を言いに来ただけです」
「礼を言われる様な事をした覚えは無いんだが」
「そうですか。ならこれは独り言です。ありがとうございます、リアスを救ってくれて」
そう言ってパーティー会場の時と同じ様に頭を下げる支取を見て、正体がばれている事に気付く。
「はぁ〜、まさかこの短期間で正体がばれると思わなかったよ。なんで気付いた?」
シルバースキンを纏いながら支取に答える。
「貴方もキャプテンブラボーも根っこの部分は全く同じ様に感じましたから。それにちょっとだけですが、顔も見えましたし」
「よくあの一瞬で分かったな。他に誰か気付いているのはいるか?」
「いえ、たぶん私だけだと思いますよ」
「なら黙っていてくれ。悪魔の契約で構わんから」
「何故そこまで頑に正体を隠そうとするのですか?」
「まあ、色々と理由はあるが一番の理由はその方がカッコイイからだ」
「……冗談ですよね」
「大真面目だ」
その答えに支鳥が頭を抱えるが個人の感性なので許して欲しい。
「まあ他にも理由があると言っただろう。オレは人間でこうやって高校生でもある。正体がばれれば面倒しかない。それにさ」
そこで一度区切る。こんな事を支取に言っていいのか少しだけ悩んだからだ。まあ結局は話すんだがな。
「いつまでこうやって元気でいられるか分からない。人間の寿命なんて良くて100年。その内、全盛期と呼ばれる期間は多く見積もっても20年。それを超えれば後は弱くなって行く一方だ。それでも小手先の技術などを使えば更に10年から20年は戦えるかもしれない。無理をすれば生涯現役だって出来なくはないだろう」
「そうですね。スタイルが変わればいくらでも行けるでしょう」
「ああ、だがな、それだけの人生になる。人助けや戦闘だけの日々、食って行くだけの金があったとしても寂しい人生だな。だから、オレはいつでも逃げ出せる様にキャプテンブラボーを名乗ってる。周りの期待や重圧に耐えきれなくなった時に逃げ出して、ただの防人衛として生きていくために。人間
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