ハイスクールD×D 防人衛編
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「何っ!?」
炎と化したオレを見て会場に居る全員が驚いている。
「焼夷弾の武装錬金、ブレイズ・オブ・グローリー。その特性は所有者の火炎同化。今のオレは炎そのものだ。そして同質の物同士をぶつけた場合、力の弱い方は飲み込まれる。貴様の炎は全て取り込ませてもらったぞ」
その言葉に自信が折れたのか、ライザーが一歩下がる。
「兵藤!!」
「ブラボー、こいつを使ってくれ。ブーステッドギア・ギフト」
兵藤から十字架を投げ渡され、それをブーステッドギア・ギフトによって強化する。オレはそれを握り込んで炎化したままライザーに突っ込む。
「喰らえ聖拳、ブラボーナックル!!」
「がっはあああ!!」
十字架を握り込んだ拳による一撃によってライザーが血反吐を吐く。そのまま休ませる程オレは敵に優しくないので連続で十字架を握った拳を叩き付ける。段々と再生の速度が下がって来た所で止めを刺す事にする。
「この一撃を持って、勝負にケリを付けるぞ!!」
「ま、待て!!この婚約は悪魔の未来にとって必要で重要な事なんだぞ!!貴様の様なよく分からない人間ごときがどうこう言う事じゃないんだぞ」
「全くもってその通りだ。だがな、この決闘そのものとオレ達が勝った時の代価は魔王サーゼクスの名の下に許可が降りている。つまり、ライザー・フェニックス、貴様が勝って当然であると思われているのだよ。すなわち貴様が負ければ、魔王サーゼクスの顔に泥を塗ると言う事だ。そしてオレは人間だ。悪魔の事情など知った事ではない!!オレはキャプテンブラボー、駒王の街とそこに住む者を守る者だ!!駒王に住む兵藤に助けを請われ、駒王に住むグレモリーが泣いていて、そのグレモリーのために人間であるオレに頭を下げる者がいる!!それだけの理由があればこの拳を振るう事に躊躇いは無い!!」
「ブラボー、これが今のオレの全力の倍化だ!!」
兵藤の倍化によって人間であるオレですら感じ取れる聖なる力を宿した十字架を真上に放り投げ、それを飛び越える様に跳躍する。そして新たな核金を取り出して発動する。
「武装錬金!!全身甲冑の武装錬金、破壊男爵!!」
さすがに全身を構成する程の場所が無いので右腕だけを構築し、放り投げた十字架を握り込んでライザーを叩き潰す。武装解除した後には、拳の形に大きく陥没した床と、血まみれで気絶しているライザーが残されている。
「オレ達の勝ちで問題無いな」
「そうだね。約束通り妹は連れて行くと良い。それからこれがフェニックスの涙だ」
魔王サーゼクスから小ビンを二つ渡され、一つを懐に入れてもう一つを兵藤に投げつける。
「そいつはサービスだ。核金は返してもらうぞ」
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