ハイスクールD×D 防人衛編
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ィングゲームという模擬戦らしき戦いをするらしいのだが、オレに戦う理由が無い。このまま放置が正しいのだろうが、オレも喧嘩を売られているし参加した方が良いのだろうか?だが、兵藤が覚悟を決めるためにはグレモリーが敗北した方が良い。だがそれでグレモリーの人生を捨てさせていいのかと問われれば答えはNOだ。
どうするかを悩んでいると支取がやってきた。どうやら支取も昼食を摂りに来たようだ。一人の様だったので屋上に上がって来ただけでは分かり難い位置にあるアウトドアに使う折りたたみ式のイスを取り出して勧めると、溜息をつき、苦笑しながらもイスに腰掛ける。ついでとばかりに弁当箱を置ける小さなテーブルも用意する。怒らないのかと聞けば、自分も利用してるからと笑って返された。
支取の方はオレを見て悩み事があるなら相談に乗ると言ってきた。まあ、キャプテンブラボーであることは隠しているので例え話として相談してみた。帰って来た答えは厳しくも温かい言葉だった。
その言葉に従ったオレはレーティングゲームは観戦だけ行い、翌日に最後までゲームを諦めていなかった兵藤の家に向かう。ヘルメスドライブで部屋の中に兵藤とアルジェントしか居ないのを確認してから転移する。
「心は折れていないか、兵藤?」
「「キャプテンブラボー(さん)!?」」
「ふむ、傷は治療済みのようだがダメージは残ったままか。昨日のレーティングゲームは見させてもらったが、感想はどうだ」
「負けたよ。散々な結果だったよ。貴方が居てくれたら違ったかもしれない」
「確かにな。だが、それで本当に良かったのか?これが本当の戦いなら命を落としていてもおかしくない。辱められてもおかしくない。そういう点で見ればこの敗北には意味があっただろう。いつでもオレが助けに行ける訳では無いのだから」
「それは、それはそうだけど」
「オレも悩んだ末にお前達を見守る事にした。そしてお前達は敗北の意味を学んだ。だからこそ今、オレはお前達に力を貸そう」
「力を貸してくれるのか?」
「オレはこの街の平和を守っているんだ。その住人が悲しみに襲われているのなら、その原因を取り除くためにこの拳を振るうのに躊躇いなど無い」
そう言って精製が終了したばかりのNO.CIの核金を兵藤に投げ渡す。
「そいつを持っていろ。多少は活力が漲るはずだ」
「これは、何なんだ?」
「我が錬金術の成果の一つ、核金だ。詳細は教えられんし、グレモリーを助け終われば返してもらう事になるが、今だけはお前の力となってくれよう」
「ああ、ありがとう」
「それから、そこで聞いているんだろう、グレイフィア殿」
「気付かれていましたか」
扉を開いてグレイフィア殿が現れる。その手には一枚の紙切れがある。
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