ハイスクールD×D ゼオン編
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フェニックスとリアス嬢よりも幼い少女が姿を現す。
「どうした、今のはオレの中では中級の上位程度の術だぞ。この程度で根を上げるなよ」
煙が晴れると同時に全力で走り、ライザーの後ろに回り込んで囁く。
「いつの間に!?」
「ザケル」
振り向く前にその背中にザケルを叩き込み吹き飛ばす。
「ジケルド」
「何だこれは!?」
続いてジケルドを撃ち込む。この訓練場の土には大量の砂鉄が含まれていたので短時間の拘束には十分だ。
「さて、これ以上痛い目を見たくなければ早々にギブアップするんだ。オレも君の様な少女をいたぶる趣味はない」
「は、はいいぃ、ギブアップ!!」
ギブアップ宣言を受けて少女が訓練場から転送される。
「この程度か?これならルヴァル殿の方が全然強いぞ」
「黙れええええ!!」
ライザーが全力の炎を出して砂鉄を融かしきり、その炎をオレにぶつけてくる。
「はぁ、やったぞ!!フェニックスの炎は龍の鱗をも焼き尽くす。魔道具に守られていない奴ならこれで」
「ふむ、オレも随分と安く見られたものだな。ラージア・ザケル」
地面に向けてラージア・ザケルを叩き込み、周囲の炎を吹き飛ばす。
「馬鹿な、無傷どころか服さえも燃えていないだと!?」
「残念だったな。この服は特注でな、魔力を込めればフェニックスの炎位なら十分に防げる。最も、マントの方が防御力があるから活躍する機会はほとんど無いがな。さて、そろそろ終わりにしようか。バルギルド・ザケルガ!!」
ライザーの頭上からザケル程度の規模の雷が落ち続ける。
「ぐあああ、ぎゃああああああああ、あああああああああああああ!!」
「この術は威力の割には激痛が走る術でな、肉体が滅びるより先に精神が壊れる物だ。貴様ごときには上級の術は勿体ないからな。オレ自身を非難するのは別に構わん、だが弟のガッシュを侮辱した貴様の罪は重い。十分に苦しめ」
少しずつバルギルド・ザケルガの威力を上げていき、精神が壊れるギリギリの所で術を止める。それと同時にライザーが訓練場から転移される。
『ライザー・フェニックス様のリタイアを確認。この試合、ゼオン・ベル様の勝利です』
オレの勝利のアナウンスと同時に元の会場に転移される。会場に戻ると静寂が訪れていた。
「……あの、これ」
そんな中、リアス嬢がやってきてマントを返してくれる。
「ああ、ありがとう。すまんな、戦いになるとどうもな。今日はこれで帰らせてもらおう」
マントを受け取ったオレはそれを羽織り直し、そのまま会場を後にする。会場から離れようとする間も、招待客達は何かを囁き合っているが聞く必要も無い悪口だろう。外に出て転移しようとした所にリアス嬢が駆け寄っ
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