第二十一話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
わされてしまいました。
ディオドラさんの所にまで連れてこられ、そして良く分からない装置に繋がった枷を付けられ、そして当のディオドラさんはゲームを上から眺めるように空中にモニターのようなものを出現させて見ていました。
最初の方は嘲笑いながら見ていたのですが……それはイッセーさんが出てきた事で消え失せました。
向かってくる敵を容赦なしに倒していくイッセーさんとヴァーリちゃん。
「ははは。全く、あいつらは本当に役に立たないね……ま、結局は僕に堕ちた聖女じゃあそんなものってことかな」
「…………今、何と言いましたか?」
私はディオドラさんの言葉を聞き逃しませんでした。
……僕に堕ちた聖女?
その言葉を言った時のディオドラさんの顔は気味が悪く、今すぐにでも逃げ出したい気持ちになりました。
それでも何かヒントになれればと負けるわけにはいきませんでした。
するとディオドラさんは私の方を同じような顔で見てきて、そして近づいてきました。
「ああ、そうだね……丁度いい頃合いだ。そろそろ真実を教えてあげようか」
「アーシア、僕はね?君が好きなんだ……もう、聖女なんて位を堕とさせて、ぐちゃぐちゃにしたいくらいね」
「………………何を、言っているんですか?」
私は近づいてくるディオドラさん……その男から離れるために動こうとしますが、枷で繋がれているため動けません。
そして言葉を続けるその男は気持ち悪い笑みを浮かべながら……話し始めました。
「僕はね?神様を振興し続ける聖女を堕とすのが大好きなんだ!僕の眷属全員僕が堕とした聖女やシスターなんだよ」
「そ、そんな……」
そういえば聞いた事がありました。あの時、次々と聖女やシスターが追放されていると。
「君が僕を助けたのも僕の計画通りだったんだよ!気づかなかったのかい、あんな教会に悪魔が傷だらけで倒れているなんて!悪魔にとって教会なんかは天敵も同然だ!つまりは本当にあの場所で戦闘になれば形すら消されるんだよ!でも、僕は怪我だけだった……」
「つまりは、僕の自作自演って事さ!いやぁ、君が追放された時の顔といったら!今思い出しても体がゾクゾクするよ!……なのに、何で君はあんな人間の所にいったのか……」
もう、悲しさで泣きそうになった時、イッセーさんの事を言っているのだと理解した瞬間……悲しみよりも、怒りがこみ上げてきました。
「貴方に……貴方なんかに!イッセーさんの何がわかるって言うんですか!」
気づけば私は怒鳴っていました。
「……何でだい?何で君の瞳は……まだ諦めていないんだい?なあ!?」
「イッセーさんは私を友達だと言ってくれました!イッセーさんは追放された私に……見ず知らずの私に初めて優し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ