A,s編
『第三十六話』〜新たな物語〜
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にはやては元気よく同意した。
「あ、拓斗君ちょっと待って」
「はい?」
はやてと石田先生が数分話した後、はやてと一緒に診察室を出ようとしたら石田先生に呼び止められた。
「ちょっと話があるんだけど……」
「話、ですか? はやて、先に行っててくれ。すぐに行くから」
「うん、わかった。先に行ってるわ」
そう言ってはやてが診察室を出ていった事を確認すると俺は石田先生に向きなおった。
「それで、話ってなんですか?」
「えっとね、明後日のはやてちゃんのお誕生日の事なんだけど」
「は?」
誕生日?
「はやての誕生日、明後日なんですか?」
「え? 知らないの?」
「はい」
そんなこと聞いてない。なんで言わなかったんだ?
「多分はやてちゃんのことだから拓斗君に余計な御世話をかけないようにしたんじゃないかな?」
「ナチュラルに思考読まないでください」
「いや、顔に出てたよ?」
マジか。まぁ、そんなことより……
「あのバカ………子供なら甘えればいい者を。でもまぁ、プレゼントを選ぶ時間はあるだけマシか」
「おっ。なんかサプライズでもするの? というか拓斗君も子供だけど?」
それはそれ、これはこれですよ石田先生。
「はやてと別れたら、早速プレゼントを探すか。石田先生、教えてくれてありがとうございます」
「いえいえ」
笑顔でそう言う石田先生を後にして、俺ははやての後を追った。
翌日
「「ごちそうさま」」
この日、俺ははやての家で夕食をご馳走になっていた。
今日の献立はみんな大好きカレーライス。はやてのカレーは絶品だな。
「はやて」
「なんや?」
「ほらよ」
はやてがこっちを向いたのと同時にプレゼントの入った小さな箱をはやてに向かって放り投げる。
「わっわ!」
少し慌てながらも箱を無事受け止めるはやて。
「? たっくん、これ何?」
「石田先生に聞いたんだ。明日、お前の誕生日だってな。だからプレゼントだよ」
「え……」
そう言った瞬間、はやてが固まった。どうした?
はやてside
「石田先生に聞いたんだ。明日、お前の誕生日だってな。だからプレゼントだよ」
「え……」
私に向かって小さな箱を投げた拓斗君がそう言う。
あれ? 私、葵君に誕生日のことは教えたっけ?
たぶん、あの後石田先
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