暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒影の死神〜
A,s編
『第三十六話』〜新たな物語〜
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く振っていた。
 それほど離れてないんだからそんなことしなくても……


「遅れたか?」

「ううん、いつも通り時間ピッタリや」


 そう言ってニコリと笑って答えを返してくる。
 今更だけど、俺の周りの女性って皆、美女美少女って言われるような奴等だよな。なんで俺と一緒にいるんだか……


「ん? どうしたんたっくん?」

「いや、何でもない。行こうか」

「? うん!」





 病院





 海鳴大学病院。
 そこがはやてが通う病院だ。
 はやてが病院に着いてから診察券などを受付に出してから主治医のところへ行った。


「あ、はやてちゃん、それに拓斗君も」


 「はやてちゃん」と言ったのははやての主治医である「石田幸恵」だ。
 以前聞いたのだが、独身らしい。こんなに綺麗なのにな……
 そう呟いたらはやてに睨まれ、脇腹をつねられた。なぜだ。


「「こんにちは」」

「こんにちは、ちゃんと時間通りに来たわね」

「当たり前ですよ。ちゃんと治る思うたら破れへんですから」

「俺はいつものように無理やりですけど」

「ちょ、た、たっくん!!」

「事実だろうが」

「家は電話しただけや! たっくんが自分で来たんやろが!!」

「そう言うなら何で俺に電話したんだよ」

「そ、それは……///」

「? なんでそこで顔赤くするんだよ?」

「う、うっさいわアホ!」

「あ、アホって……」

「あ、アハハハ……それじゃ、早速始めましょうか」

「あ、はい!」


 そうしてはやての診察が始まった。
 診察には結構な時間がかかるので、
 はやてはこの時間は退屈で死んでしまいそうだと愚痴った事があった。
 診察の間は読書も出来ないから時間を潰す事が出来ないからだ。
 それが先の愚痴の原因になっていた。
 だが、今は俺が話し相手になっている為、そこまで退屈じゃなくなったらしい。


 そして数時間が経過し、診察が終了した。
 俺とはやては現在、石田先生から診察結果を聞いていた。


「うーん。あんまり進展がないわね〜……」

「そうですか……」


 進展がないことに少し落ち込むはやて。
 俺はそんなはやての頭に手を乗せる。


「? たっくん?」

「ずっと前からこうなんだから、短期間でよくならないのはわかってるだろ。根気よく続ければいつか歩けるようになるさ」

「たっくん……うん!」

「ええ、拓斗君の言う通りよ。だから少しだけ治療法を変えてみようかと思うんだけどいいかしら?」

「ええですよ。それで治るんなら私はなんでもやります!」


 石田先生の提案
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