暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒影の死神〜
A,s編
『第三十六話』〜新たな物語〜
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ide

「図書館に着いたぞ」


 どこぞの霞さんの様なセリフを言いながら目の前の建物を見上げる。
 前々から来てみたいと思っていたが、なのは達に連行されたり自営業が忙しかっったのだが、それがようやく時間が取れた。


「へえ、中はこんな風になってるのか」


 特に目的があるわけではないが、面白そうな本があったら読んでみよう。










「ふむ……なるほど」


 『何度言っても懲りない人間を×××する本』をゆっくりと閉じる。偶々見つけた本だが思いの外勉強になった。いつか実践したいものだな。主にアイツ等(報道陣及び昼食を邪魔する男子生徒)に。


「今度は……神話関係を見てみるか」


  まずはこの本を元に戻してから………ん?


「ん〜も、もうチョイ………」


 車椅子に乗っている濃い茶髪をした少女が本を取ろうと必死で手を伸ばしていた。


「も、もうチョイやのに……」


 微妙に届かない位置にあって手を伸ばしてもギリギリ届かない様だ。


「こうなったら関西人のど根性見せたるで〜!」


 いや、関西関係ないから……それでも届かない。


「う〜ん!」


 ……そろそろいいか、十分面白かったし。
 さて、神話コーナーは……此処か。ついでだし良いか。 
 未だ頑張って手を伸ばす少女に近づき声をかける。


「どの本?」

「え? いや、そんな、大丈夫ですよ」

「いいからどれ?」

「あ、はい。そこの本です」


 俺は彼女に近づきどの本が希望か聞き、その本を取る。


「これか?」

「はい、どうもすみません」


 俺が差し出した本を手に取り礼を言う少女。 


「お礼はいらない。ここのコーナーに用があるからついでだ」

「そうなんですか、私八神はやてって言います」

「拓斗。月詠拓斗だ」

「月詠さんか……」

「敬語はいらない。年齢は近いだろうしな」

「え? 月詠さん何歳なん?」

「……9歳だ」

「ホンマに同い年なんや……。えっと、じゃあよろしくな、たっくん! うちの事ははやてって名前で呼んでな」

「たっくん!?」


 いやなぜにそんなに驚くんだ? 俺そんなに老けてみえるのか?
 てかたっくんってなに? 前世含めてそんなフレンドリーな呼ばれ方したことないぞ……


「そう、拓斗だからたっくん。それにしてもたっくんが同い年やなんて思わんかったわ〜。凄い大人びて見えてんもん」


 な、なるほど。よかった………この年で老けてるなんて言われたら20歳の時にはもうおじいちゃんになっちまう。

 その後、はやての
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